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世界50国で6200万人(2015年5月現在)の会員を抱え、今年の秋からは日本向けのサービス開始を発表しているインターネット動画配信サービス『Netflix(ネットフリックス)』。18日、都内オフィスで日本法人の代表グレゴリー・K・ピーターズ氏がプレゼンテーションを行い、日本での戦略について語りました。なお、サービスの開始時期や価格についての正式発表はありませんでした。

●『Netflix』とは

『Netflix』は世界中の映画、テレビドラマ、ドキュメンタリー、コメディなどの映像コンテンツを月額定額制で提供する動画配信サービス。ウォシャウスキー姉弟のSFアクション大作『センス・エイト』、マーベル原作の『デアデビル』、レオナルド・ディカプリオが製作総指揮を務める『ヴィルンガ』など、独自に制作したオリジナルコンテンツを数多く抱えていることも強みのひとつです。

●日本独自のコンテンツも充実を図る

日本でのサービス開始に向けては海外作品の日本語字幕・吹替えを充実させるだけでなく、もちろん邦画や国内のテレビドラマもライセンスの取得を強化するとのこと。昨日はフジテレビとの協力を発表し、『テラスハウス』の新作『TERRACE HOUSE NEW SEASON COMING(仮)』、さらに連続ドラマ『アンダーウェア』の制作、日本先行配信が明らかとなっています。


「小津安二郎監督、黒澤明監督の作品を観て育ち、最近では『半沢直樹』『深夜食堂』にハマった」と日本の映像文化にも深い理解を示すピーターズ氏は、「日本の市場に対して感じるのは、日本のローカルコンテンツが一番強い、最も興味を持たれているということ」と説明。さらに2014年にポリゴン・ピクチュアズと協力して『シドニアの騎士』を世界配信した実績を紹介しつつ、「日本のクリエイターと関係を深めて、素晴らしい作品を世界中に届けていきたい」と、アニメを重要な位置付けとして日本から世界に発信していく意向を明かしました。

●月額料金はどうなるのか
米国では最高画質や同時に視聴可能なデバイス数の違いによって、7.99ドル、8.99ドル、11.99ドルという月額料金でサービスを提供しています。日本での価格は現時点で決まっておらず、日本のマーケットに合う価格を検討中とのこと。米国の価格が目安になると思いますが、『Hulu』が1480円(税込)という価格設定で日本に上陸し、その後980円(税込)に値下げした経緯があるので、マーケティングの観点からも注目が集まっています。

●デバイスの対応状況にも注目

今年以降に発売される東芝、パナソニック、シャープ、ソニーなど主要メーカーの2K・4Kテレビ、ブルーレイのリモコンには、今後すべて『Netflix』のボタンが搭載されます。さらにスマートフォンでの利用にはiOS、Android向けのアプリを開発中で、サービス開始のタイミングで公開される予定。セットトップボックスやテレビゲーム機などの対応デバイスについては続報が待たれている状況です。

米国では各家庭がケーブルテレビの視聴に月額料金を支払う文化が浸透しており、『Netflix』のようなサービスも気軽に受け入れられる環境が予め整っていたと言われています。「日本でのビデオ・オンデマンドによる新しい視聴体験は発展途上。サービスを知らない、利用してない人が多く、まだスタート地点」と述べたピーターズ氏は、「我々の一番の強みはオリジナルの魅力的なコンテンツ」と、先行でサービスを開始している『Hulu』や『dTV』などに対抗する術として独自コンテンツの制作技術に自信を見せていました。


『Netflix』公式サイト:
https://www.netflix.com/jp/