ウォン高を背景とした輸出減少やMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスの感染拡大に苦しむ韓国で、干ばつによる影響が広がっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 円安やウォン高を背景とした輸出減少やMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスの感染拡大に苦しむ韓国で、干ばつによる影響が広がっている。

 韓国メディア・聯合ニュースの中国語版によれば、韓国では干ばつの影響で農作物の価格が上昇しているほか、生活用水も不足するなど大きな問題となっている。

 記事は、干ばつと高温によって韓国では農作物の供給量が大幅に減少しているとし、白菜や大根といった野菜の価格が上昇していると紹介。6月初旬における白菜の平均卸売価格は前年比176.3%にまで高騰していると伝えたほか、田畑が干上がるケースも多く確認されていることを紹介した。

 また、一部の地域では干ばつによる水不足を理由に、計5419人が給水制限の対象となっていることを伝え、韓国気象庁の資料を引用し、2015年1月1日から6月14日までの期間中、ソウル市などの累計降水量は例年の半分ほどにとどまっていると紹介した。

 そのほか記事は、江原道にあるというダムでは水位が連日低下しており、15日にはこれまでに記録した史上最低の水位まで70センチに迫るほどまで低下していると紹介し、韓国農林畜産食品部は干ばつ被害が発生している地域に対して給水措置を行っていることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)