北欧から届いた「月経カップ」がアフリカ少女たちの学校生活を劇的に変えている

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「月経カップ」という生理用品を知っていますか?日本ではあまり馴染みのないものですが、タンポンと同じように膣の中に直接入れて使用する生理用品です。天然ゴムや医療用シリコン素材で作られていて、タンポンやナプキンに比べて装着時間も最大で12時間と長いのが特徴。

この月経カップが、アフリカの少女たちの学校生活の改善に大きな役立を果たしているようです。

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この動画はケニアの小中学校に「月経カップ」を無料で届ける、デンマークの生理用品メーカー「Ruby Cup」のプロモーション活動を紹介するもの。

ケニアではタンポンや紙ナプキンなど、使い捨ての生理用品の流通が不足しているそうです。それゆえ異常なまでに価格も高騰していると、国際支援活動NPO団体「femme international」の代表、Sabrina Rubli氏が「The Huffington Post」で訴えています。

生理用ナプキン1パックの単価はおよそ約95円(75シリング)。ケニアの初任給が平均150円であることからも、これがいかに高価なもので、必要でありながら手に入れることができない、ケニアの低所得者層の女性たちが抱えている問題です。

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こちらは「Ruby Cup」のケニア大使Maximilla Imola氏。前述の通り、生理用品が手に入りにくい現実が、この国で生きる小中学校の女子生徒たちにも大きな影響を及ぼしていると語ります。

学校に行きたくても、どうしても生理中は、休みがちになる女子生徒が大勢いるんだとか。その理由を語るImola氏の言葉に、あなたは耳を疑うかもしれません。
手に入らない生理用品の代わりに少女たちは、ボロボロになった洋服のはぎれやブランケットなどの古布、場合によっては葉っぱをナプキンの代用品とすることすらあるんだそう。当然ながら感染症を引き起こすケースが多く、それゆえ学校を休まざるを得ない生徒が増えるということに。

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ケニアに限らず、深刻な飢餓が続く東アフリカ各国で、同じような状況だとImola氏は訴えます。

こうした現状を知った「Ruby Cup」は、現地のNGO団体と連携し自社の製品を無料で届ける活動を始めました。欧米では他の生理用品と同様に使われている月経カップを、ケニアの小中学校を回って無料で配布し、正しい使用方法を伝えています。
タンポンや紙ナプキンが使い捨てなのに対し、月経カップは洗浄して何度でも使用が可能です。

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女子学生たちの親から承諾を得て、学生たちに生理の正しい知識と月経カップの使い方を教えるImola氏。

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実際、月経カップの普及で女子学生の出席率が向上。

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走ったり、ダンスをしたり、泳いだりしても問題ないという月経カップのおかげで、より充実した学校生活が送れているようです。

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14歳のEverlyne Owitiさんは言います。

「月経カップがあれば学校にも休まず通えるし、生理のときもずっと気にせずにいられます。ずっと使っているけど、他の学校の女子にも月経カップを使って欲しい」

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支援活動を続ける「Ruby Cup」のホームページからは、購入して現地へ代理で贈るサービスも。
ライフラインの水と同じく、なくてはならない生活用品が行き届いていない国で暮らす女性たちにとって、大きなサポートとなっているようです。

Licensed material used with permission by Ruby Cup