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朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)6月17日(水)放送 第12週「官能カスタードクリーム」第69話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:西村武五郎

能登のイチゴの味


それ行け!それ行け!
祭りの太鼓のリズムとかけ声の使い方がハマった69話。
希(土屋太鳳)が、美味いお菓子をつくるためにはもっと勉強しなくてはいけないときばったとき、タイミングよく大輔(柳楽優弥)から高級フレンチに誘われます。
高級すぎる×3 のラグジュアリーな空間でいただく高級フレンチ。そこで、希は能登のイチゴの味に気づきます。
「パティシエの仕事っちゃ能登に似とるわ。」と言う希。
「メレンゲもクレーム・パティシエールも本に書いとらんところや本当の勝負やろ。」で「(能登では)みいな見えんところに気持ちをっちゃ入れとるげ。」
いまの仕事が能登と似てるから、能登と離れていても「つながっとる気やして 何かうれしいわ」と微笑む希に、大輔は「かわいいね」×2 攻撃。
生まれてはじめて男のひとから「かわいいね」と言われた希はドッキドキ(右脳動きまくりってことですね)で、上記の祭り音がかかります。かつて祭りで最高に高まった希の感情の記憶(12話)を重ねるアイデアはすばらしい。さらに部屋においでよと言われて、もう一回祭り音。「まれ」らしさがあってすっと心に響きました。「あまちゃん」の名・音楽回(9週「おらの大失恋」/53話)をつくった西村武五郎演出の真骨頂。のぞいていた猫が見ないふりするように顔を引っ込めるのもいい感じでした。
さて、能登では、圭太(山崎賢人/大は立)が、大輔の甘さのかけらもなく、ひたすら説教くさく「浮かれて遊んどっとたらあっという間に1年2年たってしまうぞ、人生は短けえげぞ」などと、せっかく帰ってきた一子(清水富美加)に言って、気まずい感じに。

文句も少々


司法書士の仕事もしっかりやって、遊びもたっぷりの大輔のほうがぐっと人間的魅力があるというふうに描かれています。
圭太は希と同じ年だから、希と同じくこれから経験積んでいくってことなんでしょうね。やはり同年代男子より年上の男がおすすめってことなのか。でも「かわいいね(にっこり)」ってなんか手慣れた感じがして、ちょっといや(すべて褒めるのが悔しいので文句も少々)。
とはいえ、この調子で、ドラマがそれ行け! それ行け!とエンジン全開になってほしいです。

今日の、名場面1


朝方、希が着替えているシーン。このベッドと生足のカットを使った予告では、もしや希が大輔と! と想像させるような編集がされていました。民放の手法っぽいぞ。

今日の、名場面2


大阪の友達と六甲に遊びに行った一子。能登の仲間には「芸能人がお忍びでくる店」と話します。その芸能人に三瓶を起用しているところが絶妙なセンス。
(木俣冬)

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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))