先進国間での格差に焦点が当てられた今年の「母の日レポート」。日本の総合順位が低いのはなぜか?

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 国際慈善団体のセーブ・ザ・チルドレンは、2000年から毎年、母の日にあわせて「お母さんにやさしい国ランキング(母親指標:Mother’ Index)」を盛り込んだ「母の日レポート(State of the World’s Mothers)」を作成している。

 このランキングは、世界179ヵ国・地域を対象に「母親の健康」や「子どもの福祉」「教育」「収入レベル」「女性の政治的地位」の5つの項目を評価して作られたものだ。

 その2015年版が先月、同団体から発行された。

発展途上国は軒並み下位だが
先進国の母親にも格差が

 それによると、179ヵ国中1位は「ノルウェー」、それに2位「フィンランド」、3位「アイスランド」、4位「デンマーク」、5位「スウェーデン」と欧州、特に北欧の国々が名を連ねた。アジア勢として最高位は、14位の「シンガポール」、それに30位の「韓国」が続き、日本は昨年と同位の「32位」だった。

 最下位は「ソマリア」、それに「コンゴ」「中央アフリカ共和国」「マリ」「ニジェール」などが続き、下位は11ヵ国中2ヵ国をのぞいて、西・中央アフリカの国々が占める結果となった。

 今年のレポートが特に興味深いのは、セーブ・ザ・チルドレンとしては初めて、都市部に住む母親をテーマにまとめられている点。これまで貧困に起因する保健格差は、おもに発展途上国の農村部や遠隔地の問題とみなされてきた。しかし、全世界の人口の54%が都市部に集中している現状を鑑み、同団体は「都市部における保健格差」に焦点を当てたのである。

 同レポートによれば、先進国の25の首都における「乳児死亡率」のランキングでは「ワシントンDC」(米国)が最下位。1000人当たり約8人の乳児が亡くなる確率である。それに、「ウィーン」(オーストリア)、「ベルン」(スイス)、「ワルシャワ」(ポーランド)、そして「アテネ」(ギリシャ)が続いた。

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