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 中日ドラゴンズの落合博満GM(61)の長男・落合福嗣(27)が6月16日、テレビアニメ『それが声優!』(TOKYO MX他、7月スタート)のアフレコに挑戦。4月から有名声優が多数所属する「青二プロダクション」に所属していた福嗣だが、今回で本格的な声優デビューを飾った。

 一部スポーツ紙では「声優デビューに母は泣き父は涙こらえエール」「博満パパ&信子ママ泣かせた念願定職!」などと感動的な見出しでこのニュースを伝えているが、福嗣といえば、子供時代のワガママぶりが有名。かつて規格外の子供だっただけに、ネット上の反応は辛辣だ。

「福嗣は父が有名人とあって、幼い頃から母・信子さんとともにテレビなど公の場に登場。福嗣の天然パーマ&ぽっちゃり体型という独特な風貌に加え、ふてぶてしい態度が世間の興味をひきました。学校へはタクシー通学していたり、番記者が着ていた革ジャンを『ほしい!』と騒いで取り上げたりと、幼少期から親に甘えた生活を送っていたことも有名です」(スポーツ紙記者)

「ボクのパパは三冠王だぞ〜」

 数々の伝説を持つ福嗣だが、本人は2008年の『週刊プレイボーイ』(集英社)で「女子アナの髪を引っ張って『ボクのパパは三冠王だぞ〜』と絶叫。胸をもみしだいたり、スカートの中に顔を突っ込んだ」という“伝説”について、「女子アナのスカートに頭を突っ込んだのは覚えてる」と、かつての暴挙を認めたことも話題になった。また、2009年には「KINYA&ALpha」というユニットでインターネット限定発売のアルバム「摩天楼ブルース」に参加し、“歌手デビュー”も果たしている。

「2009年放送の『いい旅・夢気分』(テレビ東京)のロケでは、父と『男同士初めての二人旅』へ。そこで福嗣は料理の味を的確にコメントするなど、すっかり落ち着いた様子を見せ、視聴者からも『大人になった』『グルメリポーター並み』と高評価の声が上がっていました。福嗣は中学や高校時代に『落合の息子』ということでイジメに遭い、自殺を考えたことを告白。その後は野球を断念しており、そうした“挫折”が彼を変えたのかもしれませんね」(芸能ライター)

 2010年に一般女性との結婚を明かすも、大学を卒業できたのは13年のことだという。その間、歌手デビュー、コラム執筆とマルチな活動を続ける一方で安定した職業には就職していなかった福嗣。17日付の『スポーツ報知』によれば、母・信子さんは福嗣が青二プロのオーディションに合格した際、「コラムニストだの何だのあったけど、これだというモノはなかった。『声優』の肩書は、うれしいよ」と号泣していたという。

 スポーツ各紙で落合家の“親子愛”が伝えられる中、ネット上では福嗣の声優デビューに対し、

「これこそリアル親の七光り。何の芸も無いボンボンが良くもまぁ、恥ずかしくもなく」
「27歳で定職かよ。落合家は自由すぎるな」
「元からメディア露出高いし、すねかじりタレントとして 普通に食っていけそう」

 と、批判的なコメントが目立つ有り様。“ドラ息子”と揶揄されていた福嗣への視線はいまだ厳しいようだ。昨年1月に長女が誕生して「一家の大黒柱」となった福嗣だが、声優として世間から認められる日は来るのだろうか。

(取材・文/恩田サチコ)