Doctors Me(ドクターズミー)- 妊婦さんは要注意! サイトメガロウイルスとは?

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胎児が感染すると難聴や脳の障害が?

妊婦さんにとって注意が必要な、サイトメガロウイルスについてです。聞き慣れない名前ですが、とっても危険なウイルスなのです。

医師に聞いてみました。

Q.1 サイトメガロウイルスとは何ですか?

サイトメガロウイルスとは、ヘルペスウイルスの仲間で、日本では成人の60~90%が過去に感染したことがあるというウイルスです。一度感染すると、一生体の中にとどまります。

問題となるのは、妊娠中です。妊娠中に初めてサイトメガロウイルスに感染した場合で、約3〜5割の確率で胎児にも感染してしまうことがあります。

Q.2 妊婦、胎児が感染すると、どのような症状がでるの?

妊婦が初めて感染すると、発熱、倦怠感など風邪同じような症状があらわれます。ですから、自覚症状からサイトメガロウイルスの感染の有無は分からないことが多いです。
一方、胎児が感染すると、下記のような症状が現れます。

・胎児や胎盤の発達異常
・流産や死産

新生児では、妊娠週数からすると体が小さかったり、症状・障害などがみられることもあります。

・小頭症
・水頭症
・けいれん
・血小板減少
・肝臓の障害

出生後しばらくしてからあらわれる症状としては、

・難聴精神運動発達遅滞
・てんかん
・視力障害

などがあります。日本では300人に1人の新生児に先天性サイトメガロウイルス感染があり、1000人に1人の新生児に症状がでているといわれています。

Q.3 感染経路、感染要因は?

感染経路には、下記等が挙げられます。

・接触感染(尿や唾液)
・性交感染
・母乳や膣分泌液などによる母子感染

この中でも多いのは、接触感染です。ウイルスに自然に感染した子供の尿や唾液を触り、サイトメガロウイルスに対する免疫を持っていない妊婦がその手で目、鼻、口を触ることで感染します。また、妊娠中の性行為で感染することもあります。

Q.4 予防策はあるのでしょうか?

妊娠中の感染経路で最も多いのは、子供からの接触感染です。ですから、サイトメガロウイルスに対する免疫がないことがわかっている妊婦は、小さな子供の唾液や尿にふれた時にはよく手を洗うことが大切です。上に小さな子供がいる妊婦や保育士として働いている妊婦は特に注意が必要です。

具体的な予防策としては、下記3点が挙げられます。

[1] 流水と石鹸でよく手洗いをする
オムツ交換の時だけではなく、子供の鼻水、よだれを拭いた後やおもちゃを触った後にも、流水と石鹸でよく手洗いをしましょう。

[2]食べ物や飲み物は子供と別にする
食べ物や飲み物は子供と別にし、同じスプーン、箸やコップを使わないようにしましょう。

[3]コンドームを使用する
妊娠中の性行為で感染することもあるため、コンドームを使用することも大切です。

Q.5 治療法はあるのでしょうか?

先天性サイトメガロウイルス感染症の治療として、抗ウイルス薬の飲み薬や点滴の薬があります。これらにより、体の中にサイトメガロウイルスが増えることを抑え、症状を改善させます。しかし、これらの薬の投与により体に不利益になるようなことが起きることがあるため(副反応)、注意深く経過をみなければなりません。