Doctors Me(ドクターズミー)- 不妊の原因にもなる!?女性に多い甲状腺の病気とは

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若い女性に多い甲状腺の異常とは?

甲状腺機能亢進症や機能低下症は若い女性に多い疾患です。おおよそ100人に1人が治療が必要な状態といわれています。
甲状腺疾患には

・甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症
・甲状腺ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症

があります。
今回は不妊と甲状腺疾患の関連について、お話いたします。

甲状腺機能に異常があると妊娠しにくく流産しやすい?

明らかに治療を要するような甲状腺機能低下症があると、月経がなかなか来ないことがあります。

一方で軽度の甲状腺機能低下があっても生理には影響を与えず、通常通りの生理がきていることも珍しくありません。また甲状腺機能低下症では、黄体機能不全が高頻度に生じることも指摘されています。これらの事実からは甲状腺ホルモンは卵胞の成長や黄体機能のために必要なホルモンではあるものの、ある程度のホルモンがあれば問題無いということが推測されます。実際に、甲状腺ホルモンがどこまで卵胞の発育や黄体の機能に関与しているかはよくわかってはいないのです。

注意したいのは、甲状腺機能の異常があったとしても、必ずしも不妊になるというわけではないということ。
妊娠され、無事に出産される方も大勢いらっしゃいます。

とはいえ、甲状腺機能亢進症で妊娠すると流産の危険性が増えるといわれていますので、専門の病院で治療を受けられることをお勧めします。

甲状腺機能の異常の治療と予防は?

甲状腺機能の異常に対する治療としては、投薬によるホルモンバランスの調整がメインとなります。甲状腺機能亢進症の場合は、投薬で効果が上がらない場合は放射性ヨード治療が行われ、場合によっては外科手術を行うこともあります(手術は減ってきています)。一方、甲状腺機能低下症は自然に治る場合もあります。

不妊の原因になる甲状腺疾患、不妊でお悩みの方は一度検査してみてくださいね。採血でホルモンの数値を測るだけで判断できます。また、これから妊娠を希望される方は、甲状腺の状態を把握する意味でも内科の受診をご検討ください。甲状腺疾患をお持ちの方でも、コントロールが良好であれば、妊娠出産授乳に特に問題はありません。