ケータイの「電磁波の危険性」をめぐる条例は妥当なのか

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カリフォルニア州バークレー市議会は5月、携帯電話の高周波(RF波)に関する警告を義務づける条例を通過させたが、業界団体のCTIAはこれに反発。連邦地裁に訴えた。

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カリフォルニア州バークレー市議会は2015年5月、携帯電話の高周波(RF波)暴露に関する警告を義務づける条例を通過させた。しかし、無線通信の最大の業界団体である「CTIA」はこれに反発。このほど連邦地裁に対して、規制の取り消しを求めて訴えを起こした。

バークレー市議会は5月、携帯電話を購入するすべての顧客に対して、次のような警告文を渡すことを販売業者に求める条例(PDF)を通過させている。

安全性確保のため連邦政府は、携帯電話各社が高周波(RF波)暴露に関する基準を満たすことを求めています。ネットワークに接続された携帯電話をズボンやシャツのポケットに入れてもち運んだり使用したりすると、RF波の基準を超える場合があるからです。そしてその危険は、子どものほうが高くなります。

携帯電話の安全な使い方については、携帯電話内の指示やユーザーマニュアルを参照してください。

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無線通信の事業者とメーカーが加盟するCTIAは6月8日(米国時間)、こうした警告には科学的根拠がないうえ、開示義務は「CTIAメンバーのもつ憲法修正第1条の権利を容認できないほど制限するものであり」、この条例は「連邦法に抵触する」として、連邦地方裁判所に訴訟を起こした。

CTIAは訴状(PDF)で、連邦通信委員会(FCC)による基準は慎重なものだと主張している。「RF波の値は、『動物実験で生体の有害な影響が観測されたレヴェルのおよそ50分の1』に設定されている」というのがCTIAによる主張だ。

『サンフランシスコ・クロニクル』紙の記事によると、バークレー市はCTIAと争う模様だという。なお、サンフランシスコ市も同様の条例を通過させたがCTIAとの法廷闘争に敗れ、2013年に条例を撤回している

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