日本の10番、W杯への決意…香川「澤さんのような存在に」

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 貪欲にゴールを目指す。日本代表は15日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、16日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に向けて最終調整。練習後、報道陣の取材に応じたMF香川真司(ドルトムント)は、FWの意識でW杯予選初戦に臨む決意を口にした。

 ハーフコートでのミニゲーム。11日のイラク戦(4-0)と同じメンバーで構成された主力組の中盤はダブルボランチではなく、MF長谷部誠をアンカーに置く逆三角形となった。より高い位置を取る香川とMF柴崎岳。「(柴崎は)どんどん前に行ける選手。前に厚みが出る」と歓迎する香川は自分自身のポジショニングについても「(岡崎慎司との)2トップ気味というか、高い位置は意識した」と明かした。

「(監督に)言われているわけではない」というが、よりゴールに直結するゾーンでのプレーをイメージしている。「引いて相手にはどのチームも苦戦する。簡単に崩せるとは思ってないけど、粘り強くトライしたい。前回(イラク戦)の流れを継続して、特に立ち上がりが大事になる」と力を込めた。

 南アフリカ大会、ブラジル大会に続き自身3度目となるW杯アジア予選が始まる。2010年南アフリカW杯出場は果たせず、サポートメンバーとしての帯同となった香川だが、2011年1月のアジア杯から10番を背負い、日本代表の中心選手としてブラジルW杯のピッチに立った。

 しかし、結果は1分2敗のグループリーグ敗退。日本の10番としてプレーしたブラジルW杯までの3年半を「結果としては物足りないし、そこの責任感や結果は、この4年間でさらに求めないといけない」と悔やむ香川は「今のままではダメだと思っている」と危機感も口にする。

 報道陣からは、現在、女子W杯を戦う日本女子代表(なでしこジャパン)で背番号10を付けるMF澤穂希についても聞かれ、「比較にならない」と思わず襟を正した。

「澤さんの実績や経験、結果を見れば、僕とは比較にならない。澤さんのような存在感は自分にはない。もちろん、そういう存在になれるようにとは思っている」。カナダの地で女子W杯連覇を目指して奮闘を続けるなでしこジャパンに負けじと、男子のロシアW杯を目指した戦いも幕を開ける。

(取材・文 西山紘平)


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