Doctors Me(ドクターズミー)- 生理痛がすると、下痢になるのはなぜ?

写真拡大

■ 生理と軟便のメカニズム

生理が始まると、生理痛が来て下痢や軟便傾向になることはありませんか?特に生理前に便秘になり、生理が始まると同時に下痢になってしまう、という方は多いのではないでしょうか。今回は、この生理の時期に下痢になるメカニズムとその対策についてお話ししようと思います

■ 子宮と胃腸には意外なつながりがあった!

生理の時には子宮が収縮し、妊娠に備えて準備していた経血を体の外に送り出す、ということが起こります。この子宮の収縮を促す物質が、体内にある「プロスタグランジン」と呼ばれるものなのですが、この物質が分泌しすぎることで収縮が強くなり、生理痛が起こるのです。

さらに、胃や腸などの消化管にも作用し、その収縮を起こす働きもあります。この刺激により、生理痛の重い方の中には胃の痛みや吐き気、実際に嘔吐をしてしまったり、あるいは便通が促されることで、お腹を下すといったことが起こるのです。

■ すべての症状に効く、鎮痛剤

生理中の下腹部痛、胃痛、吐き気、下痢……そのすべてが、同じ物質によって引き起こされているのですが、これらの症状を緩和する上で、まず考えられるのが鎮痛剤の使用。生理痛に使われる鎮痛薬の多くにプロスタグランジンを抑える成分が含まれているので、鎮痛薬を使うことで下腹部の痛み以外にも吐き気や下痢、胃痛といった症状も緩和してくれます。

鎮痛薬を使うタイミングとしては、生理痛が起こる前、生理の直前から使うようにするとより効果的です。

ただ、鎮痛薬を空腹時に服用したり、長期間連用したりすると胃を荒らしてしまうことがありますので、服用前に何か食べたり、胃薬を併用するようにするとよいでしょう。

■ 医師からのアドバイス

生活上の注意としては、体、特にお腹や腰を冷やさないようにすることが挙げられます。半身浴をしたり、体を温める作用のある生姜などをお料理に取り入れてみるのもおススメです。また、肉や乳製品の摂り過ぎはプロスタグランジンの生成を増やしてしまうといわれていますから、気を付けましょうね。