23人全員での勝利!変幻自在のなでしこが見た目がリアルライオンのカメルーンを退け、決勝トーナメント進出決定の巻。
ヤマトナデシコ七変化!

変幻自在の全員サッカー。この4年間、常に「停滞」に見えていたものは、ひょっとしたら幼虫が蝶に変わる途中の「蛹」だったのかもしれない。この大本番にきて見せた変幻自在のサッカースタイルには、大きな希望さえわいてくるようでした。

2015女子ワールドカップ・カナダ大会。第1戦とは5人が入れ替わった、なでしこの先発メンバー。フォーメーションこそ4-4-2で変わらないものの、中盤から前は顔ぶれも並びもガラリと変わりました。そしてGKまでも入れ替えるという、まるで親善試合で試行錯誤しているかのような変化ぶり。ターンオーバーで休ませるにしても、GKの疲労は通常なら無視するところだけに驚きでした。

確かにGKをちょこちょこ変えてくるのは、なでしこJAPANではおなじみの光景です。この4年間、大会ごとに、試合ごとにGKは変わってきました。それを僕などは「競争意識を煽る」「テストを繰り返す」「固定できない」と受け止めていたもの。しかし、実はそうではなかったのではないか。この大本番で仕掛けてきた常識外の入れ替えに、この4年間で目指してきたものが現れているのかもしれない。

それは、まさに文字通りの全員サッカー。通常なら23人の代表メンバーのうち試合に出るのが11人、そして交代で入るのが3人ですので、試合に絡むのは14人というところ。できあがったチームであればあるほど、勝負の一戦では「11」はしっかりと固定され、「3」の顔ぶれも狭まってくるもの。しかし、なでしこはそれを文字通り「23」でやるチームなのかもしれない。

相手に応じてGKさえも変えてくるスタメンの構成。スタートに加わらなかった選手には、また新たな役割が与えられ、ある試合では「DF」であった選手がある試合では「MF」になり、ある試合では「エース」であった選手がある試合では「ジョーカー」へと変化する。「ポリバレント」であるとか「トータルサッカー」であるとかの概念のより先へ、このチームは一歩を進めている。そんな気さえしてくるのです。

その意味では、安藤梢さんの負傷離脱も、一般的なチームなら「11-1」となるところを「23-1」に和らげることもできるのではないでしょうか。長い大会期間、怪我、警告累積、疲労などで常に万全の「11」を組めるとは限らないもの。「11」だけの比較なら上回るチームがあったとしても「23」ならわからない。そんなしぶとさを、まだまだつづく大会の中で見せてくれたなら、「連覇」という困難な目標にも到達するのかもしれない。そんな希望を感じるのでした。

ということで、戦前はエンガナムイとやらにビビっていたものの、フタを開けてみればウチの澤のほうが迫力満点だった一戦について、13日のNHKBS中継による「2015女子ワールドカップ 日本VSカメルーン戦」よりチェックしていきましょう。


◆「不屈のライオン」だろうが何だろうが、ウチの澤グバが食いつくす!


勝てば決勝トーナメント進出が決定する一戦。土曜日の午前という最高の時間帯もあって、日本中から熱い視線が注がれました。しかし、必ずしも、なでしこ一枚岩というわけではありません。「カメルーン戦と言えば、あの」でおなじみのあの方たち、旧中津江村のみなさんはカメルーン推しで決戦に臨んでいたらしいのです。

「インゲンの緑」「紅ショウガもしくはデンブの赤」「たまごの黄色」でカメルーンの国旗を再現し、ノリで作ったライオンをあしらおうという壮大な「なでしこ蹴ちらし寿司」の計画は、本番に向けてさらにグレードアップ。日の丸やなでしこの花も含めた6種類のちらし寿司は、試作品の段階よりもさらに彩りよいものとなり、両国の友好をも象徴するかのような出来栄えに。「なでしこ蹴ちらし」のネーミングにメラメラと燃え上がる闘争心も含め、なかなかのアイディア料理となりました。

↓これが完成した究極の「なでしこ蹴ちらし寿司」だ!

ライオンのマスは海苔が乗ってるだけの白米だな、とか言わない!

知らないけど、たぶん「海苔が乗ってる酢飯」だ!

↓完全カメルーン推しで盛り上がる旧中津江村のパブリックビューイング!

旧中津江村のみなさんは決してカメルーンのことを忘れないぞ!

「カメルーン推し」の想いは親から子へ、小学校での教育などで受け継がれていく!

たとえ向こうが忘れたとしても、コッチは忘れない!


↓これは相当に手強い相手、難しい一戦となりそうだな!


全日本女子プロレスの全盛期にいた悪役みたいだな!

世界一のなでしこを食いにきたリアルライオンだ!

中津江村長奮戦記 カメルーンがやってきた

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入場してくる選手たち。初戦で先発した澤さんは、この日はベンチからのスタートです。GKは海堀(アユミン)、右SBには近賀(ユカリン)、中盤は宮間(アヤタソ)がボランチにまわり、両サイドには鮫島(シャーク)、川澄(ナホナホ)と入ります。そして安藤梢(コズコズ)が抜けたFWの一角には菅澤(ガースー)が入りました。コズコズの穴をガースーが埋められるかどうかは、今後の戦いを占う重要なポイント。勝利はもちろん、ゴールという結果が菅澤には求められます。

そして始まった試合。ボールをしっかりつないで進めるなでしこと、対人戦での競り合いや単独突破など個のチカラで挑みかかるカメルーン。両チームの色はまったく異なります。特にカメルーンは「全員でブロックを敷いての守備」などという概念は基本的になく、FW陣は攻撃に備えて前線で張る格好です。

しかし、そうしたチームはなでしこにとっては美味しい相手。ついてこない選手がいるならば、誰かが必ず空く。空いた人間を見つけてそこから崩すのはお手の物。早速の前半5分、なでしこはポッカリと空いた穴から先制のゴールを奪います。

なでしこが右サイドで攻撃を組み立てると、カメルーンの不揃いな守備陣形はほぼ全員がボールサイドに寄り、中央ド真ん中に広大のスペースを空けてくれました。そこでずーっと待っている鮫島。相手の右SBが中央に寄るばかりか、最前線で控えるエンガナムイは戻ってきさえしません。この形の場合、一体誰が浮いた左サイドハーフを見ることになっていたのか。あまりに簡単に取れ過ぎて「?」となるような不思議ゴールです。

↓右から放り込んだクロスをギミギミがすらすと、最後はずーっとドフリーだったシャークが詰めて日本先制!


これ何点でも入りそうだなwww

日本はまだ出会い頭がないようにCBだけでなくSBも守備に残ってるのに、こんなにガバガバ空くなんてwww

さらにつづけざまの前半17分。今度は日本の左サイドからのCKの場面で、追加点が生まれます。宮間が一旦大きくボールを戻すと、それにつらて一斉に上がってくるカメルーン守備陣。しかし、GKの横にひとりポツンと選手が立っていることで、上がってしまった守備陣とゴールの間に日本が使える広大なスペースが生まれます。「何かの罠かな?」と思うくらいにガバガバのペナルティエリア。

そうした相手守備陣のガバガバな動きをフリーで観察している宮間が見逃すわけはありません。最後のクロスを入れる前には日本の選手3人がファーサイドでフリーになっている状況です。「うわ、これ絶対入れなきゃ」レベルの空き具合に、逆に緊張さえしそうなほどですが、宮間はさすがの精度で狙いどおりのクロスを供給。そして、ここに詰めたのは期待の菅澤!

↓たとえ相手がガバガバであろうが、ここで菅澤が1点取れたのは大きい!(30秒頃から)


誰でも取れそうな点なら菅澤に取らせるべきという、宮間の気遣いを感じるクロス!

この先の戦いにも影響する大きなゴールだ!

早くも追い詰められたカメルーンは攻勢に出るしかありません。注目のエンガナムイは、さすがに速くて強いところを見せ、何度も日本ゴールに迫ります。特に、日本のDFラインの背後にボールを送られると、人工芝ピッチによってボールの勢いが死ぬこともあり、そのボールを拾われてしまうこともしばしば。ときには鮫島・宇津木という日本の二人掛かりの守備すら払いのけてくるほど、強い「個」で攻めてきます。

しかし、日本はそうした展開も見切っていたかのように、最後の壁としてGK海堀が立ちはだかります。上背こそないものの、先を読む感覚、シュートへの反応には秀でた海堀は「そっちもライオンっぽいけど、アタシも日本ではメスライオンみたいだって評判なんだよ!」とカメルーン相手にも一歩も退きません。エンガナムイとの1対1でも、ニアを狙われたボールを左足で弾き返すなど、好反応でゴールを守ります。初戦の山根が空中戦要員なら、この海堀は地上戦要員でしょうか。相手との噛み合わせで変化するなでしこらしさが光る起用でした。

前半は結局2-0で終了。危ない場面はゼロではないものの、足が速いとか個が強いとかはわかっていたわけで、想定外のピンチというほどではありません。3対8と相手が上回るシュート数も、結局は何点取ったかが問題ですので、気にするほどのことはありません。しっかりとリードを築き、余裕さえ感じる展開です。

後半に入るとカメルーンはズーガをトップ下に入れて一層攻勢を強めますが、ドキッとしたのは監督がズーガのおっぱいを叩きながら送り出した瞬間ぐらい。日本はメンバーを変えずに宮間を左サイドハーフへ、鮫島を左SBへ、そして宇津木をボランチへというポジションチェンジで中央を固め、「防戦一方」といういつものやり口で落ち着いて時間を消費していきます。

そして後半19分、日本はあのカードを切ります。対戦相手がもっとも警戒するであろうレジェンド。バロンドールを受賞した世界屈指のプレーヤー。6大会目の出場となるワールドカップを誰よりも知る女傑。男子日本代表なら「やべぇ、ドログバが出てきた」と震え上がるレベルの切り札を…!

↓相手が誰であろうが恐れるに足らず!日本には澤グバがいる!ビビるのはコッチじゃない、ソッチだ!

澤グバをビビらせたいのなら、本物のライオンを連れてくるんだな!

2頭な!

1頭だと「ライオンだな」と思うだけだが、2頭なら「挟み撃ちか…」とさしもの澤グバもちょっとビビるだろうから!

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どんどん過ぎていく時間。カメルーンもミドルシュートやセットプレーでゴールに迫りますが、それはゴール近くでの決定的な場面までは作れていないからこそ。日本は後半40分まで状況を見たうえで、菅澤に代えて上尾野辺を投入し、試合をたたみにかかります。カメルーンも試合終了間際に1点を返しますが、時すでに遅し。「入らなければどうということはない」といういつものなでしこ流で、タイムアップまでしっかりと逃げ切りました。勢いに乗った相手を、勢いごと止めるような快勝だったのではないでしょうか。

代わって入ったメンバーの活躍、試合中にさまざまな状況に対応して変化できる能力、そしてチームの和のチカラ。この日は骨折の安藤梢が車椅子で試合を観戦していましたが、チームはコズコズのユニフォームを掲げ、より一層の団結を見せていました。戦力という意味ではもちろん負傷離脱が痛くないわけはないのですが、そのマイナスを上回るプラスを各員が得ることができたなら、あの負傷も無駄にはならないはず。あとから「たられば」を言うなら、「もし全員無事だったら、こんなに頑張れなかったかもね」という方向でいきたいもの。そのためには決勝トーナメントよりもっと上、高い高い頂点を目指していってほしいものですね。

↓なでしこは23人全員で戦う、この日でチームを離れるコズコズのぶんまで!

さぁ、しっかりと1位で決勝トーナメントへ行くぞ!

魂とユニフォームはチームで預かります!

↓なお、同じ場面をスマホ縦画面サイズで撮影するとこうなります!

自撮りの難易度の高さwww

何だか急に「大野忍さん誕生日会」みたいになったwww

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優勝⇒表彰式にコズコズ呼ぶ⇒胴上げ⇒失敗⇒再骨折の未来は見えた!