写真は所属事務所HPより

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 “崖っぷちアイドル”こと熊切あさ美(35)と歌舞伎俳優・片岡愛之助(43)の破局トラブルが泥沼化している。当初は単純な言葉の行き違いだったと思われたが、双方の主張は完全に食い違ったまま。世間では片岡を支持する層と熊切に同情する層に分かれ、その余波によって恋愛の「別れ方」をめぐる議論まで発生している。

沈黙していた片岡がついに反撃

 コトの発端は片岡と女優・藤原紀香(43)の熱愛が写真週刊誌に報じられたこと。同時に片岡が「もう別れている」と、熊切との破局を周囲に吹聴していたことが明らかになった。

 だが、当の熊切は5月29日に『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)にVTR出演し、涙ながらに「別れ話になったことはないです」と告白。藤原との熱愛については「男の人だから間違いはあったりするのかなと思ったけど…」と事実である可能性を示唆し、浮気の被害者であるという立場を強調した。

 当事者間の話し合いではなく、テレビで「別れていない」とアピールするという手段に出た熊切。

 これに今まで沈黙していた片岡が反論。6月5日、テレビ出演後の取材で「もう終わりましたよ」と破局を明言し、さらに同9日のトークショーで「(騒動について)お話ししたいんですけど止められてるんです。死ぬ前に僕は全部本にしますから、そこで真実を見てください」と冗談交じりの皮肉をぶちかました。

 完全に「別れた」と思っている片岡に対し、一方の熊切は「終わってない」との認識。40代と30代のいい大人同士なのに、なぜここまでこじれてしまったのか。

「昨年ごろから別れ話が二、三度は出ていたといい、片岡は今年の春に『電話で別れを告げた』と認識しているようです。しかし、その時に熊切は『いつまでも待ちます』と別れに応じず、いつものケンカのように終わってしまっていた。というのも、片岡は新しい女ができると熊切と距離を置き、別れると再び熊切の元に戻るということを繰り返していたからです。熊切にしてみれば、また同じように戻ってくると思っていたのでしょう」(芸能関係者)

 いわば熊切は「都合のいい女」として扱われていたということなのだろうか。

 藤原紀香と付き合うとなれば、今までのように熊切とつながったままというわけにはいかない。また、当初から片岡のスポンサーである贔屓筋が熊切との交際に猛反対していたが、それに押し切られたという部分もあるのだろう。熊切は結婚を熱望していたようだが、片岡は隠し子として存在が発覚した16歳の息子が成人するまで結婚するつもりはないといい、それも二人の関係がこじれる原因になったと推察される。

「別れ話」の認識で男女のバトル勃発

 この騒動に対し、世間の評価は真っ二つ。片岡の無責任ぶりを批判する意見と、熊切の未練がましさが悪質だと感じるという声に分かれている。女性層は片岡を非難する意見が多く、ネット上では以下のようなコメントが数多く書き込まれている。

「2年も付き合ってて曖昧に終わらせる男は最低、ヒドすぎる」
「ハッキリ言葉にしないのは卑怯」
「電話やメールで別れを済まそうとするのがおかしい」
「35歳でこの別れ方はキツイ、慰謝料を請求できるくらい酷い」

 その一方で主に男性ネットユーザーを中心に、以下のような熊切を批判する声もある。

「愛之助の電話に出ないでテレビで泣くって悪質すぎるだろ」
「こんな恐ろしい女じゃ捨てたくなるのも理解できる」
「もう愛之助に気持ちはないんだから分かってやれよ」
「熊切の本性が分かって、愛之助も別れて正解だと思ってるだろ」

 芸能界でも男女の立場の違いによって意見が分かれている。5月末に放送された『サンデー・ジャポン』(TBS系)で俳優の坂上忍(47)は「電話で別れ話したんでしょ。それなら空気読めよって話。ニュアンスで分かれよ」「別れるんだったら会って言うべきだろうって、それは自分の勝手な都合」などとコメント。

 テリー伊藤(65)も「付き合っていれば愛之助さんの性格は2年半で分かってるんだし、この人は別れ話を言えないんだなっていうのを感じ取ればいいのに、何でカメラの前で泣いてるの」と苦言を呈した。

 これに西川史子(44)が「別れるなら別れるでハッキリ言ってあげないと。誠実さがない」と反論。坂上らの意見に対して「ひどい」「冷たすぎる」と真っ向から言い返していた。

 二人の破局を発端に「別れ」に対する男女の意識の違いが浮き彫りになったといえるだろう。「正しい別れ方」とは何なのか、この騒動をきっかけに考えさせられることになったようだ。

(取材・文/夢野京太郎)