三鷹の森ジブリ美術館で、宮崎駿監督が夢中になった小説「幽霊塔」の企画展示開催

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子どもの頃に大好きだったお話が、イマジネーション豊かな一流クリエイターの手にかかれば、こんなにも立体的な世界に変わる…という展覧会をご紹介。童話や小説が好きな文学系女子にぴったりかも。

2015年5月30日(土)から2016年5月まで1年間の予定で開催される、三鷹の森ジブリ美術館(日時指定の予約制)の企画展示「幽霊塔へようこそ展 ―通俗文化の王道―」。モチーフとなった江戸川乱歩の小説「幽霊塔」は、宮崎駿監督が中学生の頃に夢中になって読んだもの。物語のなかに登場する絶世の美女と主人公のロマンスに憧れて、舞台となる時計塔に魅せられたあまり、建物や歯車などが大好きになってしまったのだとか。

展示には、複雑な構造を持った大きな時計塔が建てられたり、子ども用の迷路があったり、物語をリアルに体感できる仕掛けが登場。迷路の横の近道を抜けたところには、宮崎監督が描き下ろした漫画パネル(16枚)の展示が。そこでは「幽霊塔」が“通俗文化の王道”だと思い至った経緯や、物語についての解説がされているそう。さらに、宮崎監督の長編初監督作品「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年公開)のジオラマも登場。舞台をどのように考え、作り上げたのか、パネルで展示されているコーナーも。

ミュージアムショップの「マンマユート」では、この「カリオストロの城」と「幽霊塔」を「みにちゅあーとシリーズ」(各2808円)として販売中。

また、今回の企画展をきっかけに、「幽霊塔」(岩波書店刊 2160円)が新しい装丁で販売を開始。この本を、館内の図書閲覧室「トライホークス」で購入すると、オリジナルの「幽霊塔しおり」をもらえる。

読んだことがある人も、これから読む人も、展示を見てから読みたい人も、それぞれに楽しめる展覧会。三鷹の森で、「幽霊塔」の世界を体感してみて。

ジブリ美術館は日時指定の予約制
※2015年8月分入場チケットは、一般販売に先行して抽選販売を実施。受付期間は6/25(木)12:00〜6/30(火)まで
(C)Nibariki (C)Museo d’Arte Ghibli