アンカー起用に備える長谷部「監督はいろんな戦術を持っている」

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 ダブルボランチでもアンカーでも、どちらでも構わない。日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)は16日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦(埼玉)を2日後に控えた14日の練習後、報道陣の取材に応じ、W杯予選初戦への意気込みを語った。

 前日13日の練習では中盤の形がダブルボランチではなく、長谷部をアンカーに置き、MF香川真司とMF柴崎岳が高めの位置に並ぶ逆三角形となった。11日のイラク戦(4-0)とメンバーこそ同じだが、中盤の構成にマイナーチェンジが施される可能性もある。

 長谷部は「次の試合をどのような形でやるかは分からない」と前置きしたうえで、「攻撃の時間が長くなると思うし、できるだけ前に人数をかけるという意味で、中盤(の配置)が変わるかもしれない」と言及した。

 3月31日のウズベキスタン戦(5-1)でも後半開始からDF水本裕貴をアンカーに置いたが、このときは「ブロックを下げて相手を来させて、スペースを空けた。そしてボールを奪って素早く攻めた」(ハリルホジッチ監督)と、守備ブロックを敷くことで相手をおびき寄せてのカウンターが狙いだった。

 シンガポール戦でアンカーシステムを採用するとなれば、より前に重心をかける意図がある。長谷部も単にセンターバックの前で構えるのではなく、攻撃的な意識は持ち続けている。

「アンカーはリスクを背負わず、あまり前に行かないイメージが一般的にはあると思うけど、監督はチャンスが来れば、どんなポジションの選手でもどんどん前に行っていいと言っている」

 そう明かした長谷部は「ビルドアップのために後ろ(最終ライン)に落ちるのは、この監督はあまり好まないかなというのは(一緒に)やっていて分かっている。フランクフルトでアンカーをやっても『ディフェンスラインまでは下がるな』と言われていたので、そこは少しチームに似ているかなと思う」と、指揮官の意図をくみ取っている。

「(ハリルホジッチ監督が過去に指揮を執った)アルジェリア代表でも、対戦相手によってシステムを変えたりしていた。明後日、どういう形でやるかは分からないけど、どういう形でもしっかり準備しないといけない」。臨機応変に準備する日本代表のキャプテンは「監督はいろんな戦術を持っている。その中で自分たちがしっかりプレーできるようにしたい」と、試合の流れによっても柔軟にプレーするつもりだ。

(取材・文 西山紘平)


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