ビールの美味しい季節が到来! ! 仕事帰りに喉の渇きを癒すためにまずビール1杯! のつもりが2杯3杯と杯を重ねてついつい飲み過ぎたことはありませんか? アルコールは適度に飲めば消化を促しますし、血液中の善玉コレステロールを増やして生活習慣病を防ぐと言われます。しかし、ビールなどの醸造酒は蒸留酒に比べるとカロリーが高く、過剰に摂取すると肝臓に過大な負担をかけます。ビールだったら350mlの缶を1日2本と決めて飲むように心がけましょう。

ビールや他のお酒の飲み過ぎで起こる病気

ビールと言わずアルコールは飲み過ぎると肝臓に負担がかかります。なぜならアルコールは肝臓で分解されるからです。脂肪肝やアルコール性肝炎、肝硬変になるケースもあります。また脳の血管を収縮させて認知症の原因になることも。女性や高齢者は、血液中のアルコール濃度が上がりやすく、乳がんの可能性も高まります。また、妊娠している人や授乳中の人が飲むと胎児性アルコール症など女性特有の病気にもかかりやすくなりますし、生まれてくる子どもの発育不全や体の機能の形成不全にもつながりますので、絶対に飲酒はしないようにしましょう。また眠る前にお酒をたくさん飲むと睡眠が浅くなって、健康に障害を起こす場合があります。ビールを飲み過ぎると特に直腸がんや大腸がんになる可能性がたかくなりますので、健康診断を必ず行って肝臓内の酵素であるγ-GTPの値が高くないかチェックしましょう。

ビールを健康的に飲む

ビールは空腹時に飲むと酔いやすいですし、量も増えます。必ずつまみや食事を摂りながら飲みましょう。その際に肝臓の機能が活性化するたんぱく質、糖質、ビタミンを多く含む食材を食べましょう。豆腐や野菜サラダ、赤身肉、魚、炊き込みご飯や具材が多く入ったパスタなどを一緒に食べるのがおすすめです。炭酸水は飲み口がビールに似ていて、意外に満足感が得られますからビールを飲み過ぎるなと思ったら炭酸水に切り替えるか、ビールを飲んだ分だけ水分を補給しましょう。水分を摂ることでアルコール分解が促進され、二日酔いを防止し、肝臓への負担が軽減されます。


writer:松尾真佐代