鳥の「顔認識」システムを支えるのは、バードウォッチ愛好家(動画あり)

写真拡大

鳥の写真や発見場所などの情報を入れると、自動的に種類の識別をしてくれるウェブツールをコーネル大学が公開。可能にしたのは、バードウォッチャーたちが撮影した膨大な量の写真だ。

「鳥の「顔認識」システムを支えるのは、バードウォッチ愛好家(動画あり)」の写真・リンク付きの記事はこちら

バードウォッチャーに必要なのは、高性能の双眼鏡と、大いなる忍耐力、そして鳥類に関する膨大な知識だ。だが、コーネル大学の鳥類学研究所が開発した新しい画像認識ツールのおかげで、3つ目の要素が不要になるかもしれない。

このウェブツール「Merlin Bird Photo ID」は、コーネル大学鳥類学研究所とコーネル大学応用科学学科・エンジニアリング学科、カリフォルニア工科大学が共同で開発したものだ。北米で最も一般的な400種の鳥を、画像によって識別することができる。

「コンピューターに鳥の種類を識別させることが難しいのは、一部の鳥が非常に似ているから、というだけではありません。鳥の動きが速く、(翼などの)形もすぐに変化するからです。そのうえ、鳥の写真には多くの場合、複雑な背景が含まれています」と、コーネル研究所では説明している。

そこで研究者たちは、「畳み込みネットワークシステム」(convolutional network system)を利用した。データを収集すればするほどアルゴリズムが認識できるパターンが増え、そのパターンを使用することでMerlinの性能と精度が向上するという仕組みだ。

コーネル研究所にとって幸運なことに、バードウォッチャーはたいてい、熱心な写真家でもある。これまでに数千人のバードウォッチャーたちが、Merlinの性能向上のためにタグ付きの写真を提供しているという。

研究チームは今後、提供される写真が増えれば増えるほど、Merlinの精度が上がっていくと考えている。「最終的には、Merlinが世界中の鳥を識別できる便利なツールになること、そしてこの技術がほかの野生生物や植物、物体などの識別にも使用されるようになることを期待しています」

(関連記事)鳴き声で鳥の種類を教えてくれる、生態学的『Shazam』なアプリ

TAG

BirdWatchingFacialRecognitionVideoWIRED UK