20歳未満を対象に「ジュニアNISA」新設。その狙いと、便利な用途は?
’14年1月からスタートしたNISA(少額非課税制度)だが、来年からは限度額が現在の年間100万円から120万円に増額、20歳未満を対象とした非課税枠年間80万円の「ジュニアNISA」も開設される見通しだ。資産形成のスクールを運営するAOIA代表の中田裕氏が話す。

「初年度は825万件と、専用口座は着実に増えていますが、一方で半数の口座が休眠状態となっていて稼働していない状況もある。使い勝手をよくして、制度の活用を促すのが狙いです」

 ジュニアNISAがNISAと大きく違う点は、限度額が年間80万円、18歳までの払い出し不可などの点。

「祖父母が資金を提供することが多いはずなので、世代間の所得移転が期待されています。また、18歳まで払い出しできないなど、短期売買させない仕組みになっているのは、現状の口座開設者の多くが短期売買の範囲で非課税枠を使っており、長期運用を旨とする制度の趣旨を理解していないから。ジュニアNISAが開設されると、祖父母と両親と子ども2人の家族の場合、5年間で3200万円の非課税枠ですから、家計に与えるインパクトは大きいですよ」

 ほかにもNISAでは金融機関の変更が毎年可能だがジュニアNISAでは不可などいくつかの違いがある。さらに、学資保険の代替として期待もされているという。

「保険料に相当する部分を払わずに、同じ資金をすべて運用に回せるし、さらに税制上のメリットもある。しかし、保険と違い投資なので、元本が減ることもあり得る。リスクを回避するためのポートフォリオを組むなど、今後は投資リテラシー教育がNISAの促進とセットで必要になってきます」