NYに登場した「銃を売らないガンショップ」。そのセールストークに、お客が驚く!

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NY ・マンハッタンのロウアー・イースト・サイドに、オープンした「ガンショップ(銃販売店)」が、わずか2日間という期間限定の営業だったにも関わらず、閉店後も「YouTube」で話題を集めています。

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このショップを開いたのは「States United To Prevent Gun Violence」というNPO団体なのですが、彼らはアメリカでの銃による暴力を防止することをモットーに掲げて活動を続ける団体。銃社会を批判する立場の彼らが、いったいどうして銃を売る必要があったのでしょう?

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一晩のうちに突貫工事で、開店準備を整えるスタッフたち。

スクリーンショット 2015-06-12 13.35.20見かけはアメリカのどこにでもあるようなガンショップと変わりません。ところが、何やら怪しいカメラがあちこちに。

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バックオフィスには、モニターで店内を監視するチームもいます。

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スクリーンショット 2015-06-12 13.37.25 翌日、お客さんが続々と来店。実際に銃を見せてもらうと、店主がこう説明を始めました。

「数ある銃のなかでも、このリボルバー(回転式拳銃)は特に扱いが簡単なんだ。22口径で約15センチほどだね。これ、5歳の男の子が生後9ヵ月の弟を死亡させたときにも使われたんだよね。その子は両親の寝室で見つけた銃で、過って弟の頭をぶち抜いちまったのさ」「こっちの自動小銃はセミオート式で、雑誌100冊だってぶち抜く威力があるんだ。コロラド州のオーロラ映画館で12人を一瞬のうちに殺害し、58人を負傷させてたモデルと同じだよ」

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ウソでしょ? 銃を買いにきたのにこんな話を聞かされるなんて…。全米のどんなガンショップだって、こんな身の毛もよだつようなセールストークはしないはず。

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さらに、この店の銃ひとつひとつに付けられたタグ。そこには、同様のタイプの銃を使用した実際の事件の経緯が、こと細かに記載されていました。銃を買う前に「もう一度、それを持つことの意味を深く考えて欲しい」というNPO団体の真意が、そこに込められていたのです。

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気の滅入るような話を聞かされたお客さん。みるみる表情が曇って意気消沈、もはやこれ以上、話を聞きたくないとばかりにお店を後にしていきました。

購買意欲を逆手にとった
セールストーク

確信犯的なこの商法こそ、「States United To Prevent Gun Violence」が狙っていた一番のウリ。ただ単に、銃による暴力の防止を呼びかけるよりも、大きな効果を与えるには、銃を購入したいと来店するお客に対して、銃の恐怖と所持する責任をしっかりと考えてもらうこと。それが、このガンショップを彼らが営業する本当の意味でした。
ショップを後にする人々の表情を見れば、どれほど彼らの考えに影響を及ぼしたかは一目瞭然ですよね。

アメリカで銃を求める人々の多くは、護身用に所持を考えているようです。しかし、自分たちの安全を確保できると信じて手にした銃が、実際には殺人や自殺、家庭内暴力を引き起こし、安全とはほど遠い結末へと引き金を引いてしまっていることも。
繰り返される銃乱射事件がアメリカの銃社会に影を落としていることは、世界の誰もが思っている事実ではないでしょうか。

Licensed material used with permission by  States United to Prevent Gun Violence