日経平均株価が2万円に到達し堅調に推移している日本株だが、秋にも予想される米国の利上げ懸念などから今後は弱含む展開も予想されている。そうした判断に迷う中で、投資に値する個別株はどう探せばよいのか。ラジオNIKKEI記者・和島英樹氏が解説する。

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 日経平均株価をはじめインデックスにここからの大きな上昇が望めない以上、個別銘柄の“中身勝負”になってくる。なかでもフレッシュなテーマに沿った銘柄に注目したい。

 具体的には、あらゆるモノがインターネットでつながる「IoT」(モノのインターネット)関連、年内に運用開始予定の「マイナンバー制度」関連、アップルウォッチ発売で注目される「ウェアラブル端末」関連が挙げられる。これらはテーマとしては有望視されてきたが、具体的銘柄まではさほど言及されてこなかったため、今後の物色期待が高まる。

 そうした中で私が注目するのは、音声認識システムのパイオニア的存在であるアドバンスト・メディア(東証マザーズ・3773)だ。同社は、音声を文字変換する独自技術に高い評価を得ているものの、なかなか収益化に結びつかず、業績は赤字続きとなっている。

 しかし、子会社のグラモがアップルウォッチで家電を制御できるアプリ『iRemodon Wi-Fi』を開発。アップルウォッチの画面上でテレビやエアコン、照明などの家電機器を操作することが可能となり、室内の温度や湿度、照度のほか、カビやダニなどを感知する環境センサーの情報も手元で確認できる。

 昨年12月からスマートフォンやタブレット向けにも販売しており、ウェアラブル端末を含むIoT社会の実現に向けて注目が高まれば、アドバンスト・メディアの収益にも大きく貢献することが期待できるだろう。

 株価は昨年の2000円台の高値以来、安値に放置されたままだが、もはや下値不安はなく、いったん動意づけば大きなリバウンドが狙えるに違いない。

※マネーポスト2015年夏号