Doctors Me(ドクターズミー)- 最近、スカートがキツくなってきた…。【卵巣膿腫】が原因かも?

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■ 早期対策が治療の決め手! お腹の張りを感じたらすぐ病院へ

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは、卵巣の中に何らかの成分が溜まることで、卵巣が嚢(=袋)状に大きく腫れてしまう病気です。主な症状は、腹部膨満感、下腹部痛、性器出血、頻尿、腰の痛み、便秘等さまざまです。

一般に、最も多く現れる初期症状は、左右どちらかの下腹部痛で、腫瘍が大きくなりスカートやズボンなどの衣服がきつくなってしまうこと。しかし、こういった症状はこぶし大程度まで大きくならないと現れにくく、発見が遅れやすい傾向にあります。

いっぽうで、大きくなった卵巣嚢腫(多くは5cm以上)がねじれてしまう卵巣嚢腫茎捻転(けいねんてん)を発症しているケースもあります。この場合、卵巣につながる血管がつぶされて血流が滞ってしまうことで卵巣が壊死。そして炎症を引き起こし、急に激しい下腹部痛に襲われることがあります。卵巣嚢腫茎捻転は、突然起こることもあれば、2、3日前から軽い腹痛として感じられることもあります。

お腹が張ってくるなどの異常を感じたら、病院を受診して調べてもらうようにしましょう。

■ 40歳以上では、がん化するケースも。放置せず適切な対処を!

卵巣嚢腫の原因はさまざまですが、ここでは代表的な卵巣嚢腫として、チョコレート嚢胞、多嚢胞性卵巣症候群について解説します。

チョコレート嚢胞は卵巣の内部に異常に発生してしまった子宮内膜(「異所性子宮内膜」といいます)が原因。この異所性子宮内膜が月経周期に合わせて出血を繰り返し、卵巣のなかに月経血が毎月たまることで発生します。卵巣の中に溜まった月経血が茶色くドロっとしており、まるでチョコレートのように見えることから、この名前がついており、「子宮内膜症性卵巣嚢腫」とも呼ばれています。

チョコレート嚢胞は、正常な卵巣の機能を妨げてしまうことから不妊の原因になります。また卵巣がんの一部が、チョコレート嚢胞から発生する、という可能性が示されているため、年齢が40歳以上の患者さんでは、嚢胞が直径4cm以上の場合だと手術が推奨されています。

次に、多嚢胞性卵巣症候群。卵巣に多数の小さな卵胞(あるいは嚢胞)ができ、無排卵月経あるいは無月経、不妊、肥満、男性化(多毛、低声音など)などを主症状とする症候群です。減量、禁煙、節酒、運動の推奨などライフスタイルの改善に取り組むことで、月経周期が改善することもありますが、不妊の原因となっている場合は、ホルモン治療が行われます。

■ まとめ

ツラくて不快な症状が続く、卵巣囊腫。不妊などの原因にもなるので、異変に気がついたらすぐに病院へ。適切な治療に併せてライフスタイルも改善しながら子宮をケアしてあげましょう。