代表初先発で躍動、宇佐美「楽しみながらやれた」

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[6.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0イラク 日産ス]

 手応えを得る代表初先発となった。背番号11を背負うFW宇佐美貴史(G大阪)は左サイドハーフの位置で先発出場を果たすと、サイドに張りつくだけでなく中央へと進入するなどピッチ上で躍動し、得意のドリブルから好機を演出し続けた。

「守備からスタートすると言われていたし、自分のところでハメられるように、守備の足を引っ張らないようにと心掛けていました」と語った宇佐美はきっちり守備をこなしつつ、攻撃面で輝きを放ち始める。前半7分にドリブルから自身初シュートを放つと、同13分には高い位置でボールを奪ったMF柴崎岳のパスから強烈なシュートでゴールを脅かした。ともにGKに阻まれたものの、ゴールへの意欲を存分に示した。

 すると、2-0とリードして迎えた前半32分に魅せる。柴崎からのパスを中央で呼び込むと、一気にスピードアップ。寄せてくる相手をものともせずにゴール前まで持ち込むと、フリーのFW岡崎慎司へと鮮やかなラストパスを通してゴールをお膳立てした。

「自分で突破しても良かったですけど、岡ちゃんの方がフリーだったので」と周囲を確認しての最善の判断だったと語ると、「いいところにパスを出せたというより、いいところに仕掛けられたのかなと思います」と相手を引きつけて岡崎をフリーにさせた自身のドリブルを笑顔で振り返った。

 左サイドではトップ下のMF香川真司や左SBのDF長友佑都との好連係も披露。香川との連係には「何も言わなくてもほしい場所が分かるし、出してくれる場所もだいたい分かる。もっと2人で絡んで崩していく場面を作りたい」と手応えを語ると、長友との連係には「もっと佑都くんの推進力を活かしたかったし、もっといいところにパスを通せたかなと思う」と今後の伸びしろを感じている。

 3月シリーズのチュニジア戦とウズベキスタン戦では途中出場だったが、この日はスタメンに名を連ねて存在感を発揮。自身も「緊張もしなかったし、楽しみながらやれたと思う。今回はスタートから出て、前回とはまた違う刺激をもらいながら試合ができました。やっぱりスタートからの方が楽しいですね」と声を弾ませた。

(取材・文 折戸岳彦)


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