ISS ドッキング中のソユーズ、誤動作でスラスター噴射。ISS は姿勢を乱すもすぐに修正

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ロシア連邦宇宙局 Roscosmos が、国際宇宙ステーション(ISS) にドッキング中のソユーズ TMA-15M のスラスター(姿勢制御用ブースター)が誤動作し、ISS の姿勢が一時乱れたと発表しました。ISSはすぐに姿勢を戻し、事なきを得ています。誤動作したソユーズ TMA-15M はもともと5月15日に帰還する予定だった機体。4月末に発生したプログレス M-27M 補給船の事故を受けて原因調査と再発防止対策が優先されたため、本日6月11日に帰還が延期されていました。スラスターの誤動作は日本時間6月10日0時32分ごろ、ISS とソユーズ間でのドッキングシステムテスト中に発生しました。Roscosmos は発表において複数あるスラスターのどれが、どの程度の時間噴射したのかについては公表していないものの、この噴射の影響で ISS が一時的に姿勢を乱すこととなりました。幸いなことに ISS はすぐに姿勢を修正したため軌道から外れるといった大事には至らず、現在は通常通りの運用に戻っています。また誤動作があったにもかかわらず、ソユーズ TMA-15M は 約7か月間 ISS に滞在したクルーを乗せ、予定通り帰還するとのこと。予定時刻は ISS からの分離が日本時間6月11日19時ごろ、地上への帰還は22時43分となっています。また着陸までの模様はライブ中継されます。ちなみに、2012年から2015年にかけて ISS に滞在したカナダの「唄う宇宙飛行士」ことクリス・ハドフィールド氏は今回の誤動作について「長い間停止していたソユーズを再起動するとき、姿勢制御システムが不意にスラスターを噴射するのはありうること」とツイート。さらに2003年の第7次長期滞在クルーも同じような経験をしたとしています。このところトラブル続きの Roscosmos ですが、7月23〜25日には日本の油井宇宙飛行士の搭乗するソユーズ TMA-17M の打ち上げも迫ります。ここはしっかり仕切りなおして、ふたたび万全の体制を構築してほしいところです。