国際連合大学のウ・タント国際会議場で8日、「2005年国際女性の日」公開フォーラムが開かれた。最初にコフィ・アナン国連事務総長のメッセージをラメシュ・タクール同大学上級副学長が代読し、続いて広中和歌子参議院議員が基調講演を行った。また3人のパネリストが「女性、開発と国連」「女性とビジネス」「女性と災害復興」というテーマでスピーチし、参加者からの質問に答えた。

 アナン事務総長はメッセージの中で、「北京の世界女性会議から10年、多くの問題が改善されると同時に、女性の不法取引(トラフィッキング)など、新たな難問も浮上してきた。だが、これらは解決策のない問題ではない」「男女平等を推進するのは女性だけでなくわれわれ全員の責任だ」と語った。

 また広中参議院議員は米国での自らの結婚生活や育児体験と、日本の女性の権利や社会参画問題を比べ、「人口減少社会では、性別や年齢、国籍にかかわらず優秀な人材が求められるようになり、雇われる側にも選択肢が生まれる。”Equal Pay for Equal Job”(同一職種同一賃金の原則)も進むでしょう」と述べた。

 質疑応答では、トラフィッキングに関する日本政府の対応などに質問が集まった。また、男女平等を達成するために必要なのは「まずは女性の読み書き能力」としたタクール副学長に、スリランカ出身のヒランティ・ウィシェーマンナ南アジア女性基金事務局長が「それだけでは十分ではない」と自国の例を挙げるなど、活発な議論が展開された。

 3月8日の「国際女性の日」は、20世紀初頭にニューヨークではじまった女性労働者の参政権運動にちなんでおり、毎年各国でさまざまな行事が催されている。日本でも02年から公開フォーラムが開催され、今回で4回目。【了】