ハリルジャパンがいよいよアジア予選へ 主将・長谷部誠が決意を語る

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イラク戦前日の10日、ハリルホジッチ監督は記者会見で「(ブラジル)ワールドカップとアジアカップのトラウマを抱えている選手がいる」と語った。

この発言について、主将の長谷部誠も「それは間違いなくある」と認める。

そんな中での次回ワールドカップ予選が迫っている。新指揮官が就任してまだわずか2回の合宿が行われたに過ぎない。しかも前回は3月だった。その中でもう真剣勝負の場を迎えなければならないのだ。

長谷部もワールドカップ惨敗へのトラウマを抱えているはずだが、それでもリーダーとして前向きな姿勢は崩さない。

「練習をピッチでやる回数は限られていましたが、ミーティングはかなりの数をやっていました。守備のやり方、攻撃のやり方を時間がない中で叩き込んでいるので、時間がない中でも濃い内容かと思います」

「今はとにかく新しい監督になってやり方も変わっているので、新しいやり方を親善試合だったりアジア予選でやりながら成長していくというのを一番に考えています。その先に世界で勝てるというところにたどり着くと思います」

今回もピッチの上で、長谷部は監督に代わって様々な判断をしなければならない。

「ピッチの中で自分たちが判断するところが結構あります。自分たちで決めていいのは守備の仕方だったり、ボールの取り所。監督のやり方は何パターンかありますが、それをピッチの中で判断してやるのは自分たちだと言われています」

長谷部はそう言うと表情を引き締めた。自分たちで決めろと言われているのは、信頼とともに責任を与えられているということだ。その重責を背負えるのが長谷部なのだ。

ではイラク戦にどんな心構えで臨んでいるのか。「イラクはアジアカップで自分たちよりもいい成績を出したチーム」としながらも「ホームですし、内容・結果ともに圧倒するようなゲームをしたい」と決意を語る。

「監督は勝者のメンタリティを植え付けようとしてくれているし、勝っていくことで成長していくし、日本代表は勝ち続けていかなければと思います」

長谷部は、アジア予選だけでなく世界の舞台への「リベンジ」も見据えている。

【日本蹴球合同会社/森雅史】