イラク、シンガポールとの2試合に臨むにあたり、ハリルホジッチ監督は「より良いチームを探したい」と語った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大 (全2枚)

「コンニチハ。話を始める前に(選手への取材規制について)少し説明させてください。(チーム作りのための時間がかなり限られていますので、(私は)分単位でできるだけ良い仕事をしたいと思っているのです。これは別にボイコットというわけではありません。
 
 例えば今日の夜はグループごとにミーティングがあります。この練習の後、ホテルに帰って夕食を取らなければいけないので、できるだけ早くホテルに戻りたいのです。皆さんには、私の要望を理解して頂けたらと思います。
 
 試合に関してですが、今回は2試合戦います。親善試合とワールドカップ予選ですね。(選手たちには)4つのグループに分かれてもらい、異なる時期に合宿へ来てもらいました。最初のグループは5月31日に。その2日後に違うグループが来て、(最初に到着したグループと)できるだけトレーニングしようと。(最後のグループは6月8日に合流したので、)戦術の練習をしたのは昨日だけです。
 
 それでもしっかりトレーニングを積んできましたし、なにより選手たちは素晴らしい行動を取ってくれた。勤勉に練習に取り組みながら、もっともっと練習したいとの想いを見せてくれた選手もいる。選手の規律と熱心な姿勢に敬意を表したい。
 
 ただ、少し残念なのは川又(堅碁)が怪我をしてきて、ももに衝撃があってトレーニングができませんでした。そして、清武(弘嗣)も右足に少し問題がありリスクをかけられなかった。そのために永井(謙佑)を加えて、2試合への準備をしています。イラクはアジアカップでは準決勝に進んだチームですから、良い相手なのは間違いありません。(シンガポール戦に向けて)良いテストになるんじゃないでしょうか。
 
 3月に2試合(チュニジア戦/○2-0、ウズベキスタン戦/○5-1)を戦いましたが、この流れを保ち、『また2試合勝つぞ』と選手たちには言っています。9月に入るとほとんどアウェーでの戦いになるので、勝利のスパイラルを続けながら自信をつけたい。できれば、(私が就任して以降の)2015年はひとつも負けず、美しい年にしたいなと思います」
 
――この2連戦、ある程度メンバーを固定して戦うつもりなのか、それとも3月の2連戦のようにメンバーをガラっと変えて戦うつもりか。
 
「今回はちょっと状況が違います。より良いチームを探したいのです。チームにはたくさんの競争があり、今のところベストメンバーというものは存在しない。GKを含めた全員がベストメンバーで、それは全選手が理解しているでしょう。
 
 先月には国内組だけで合宿をしましたが、何人かの選手には目標を与え、プログラムを渡しました。そして全員が努力し、その結果を報告してくれた。宇佐美(貴史)もしっかり(このプログラムへの)理解してくれたので、非常に満足している。彼は能力がありますが、やはりそれだけでは十分ではないです。ビデオを見せながらたくさんディスカッションしましたが、戦う意識ややる気を見せてくれたと思います。
 
 最初にこのチームを見た時、ワールドカップとアジアカップでの結果を受けて少し失望しているように見えたので、個人個人と信頼関係を築きながら、『こうすればもっと向上するんだ』と話してきました。このチームの力を向上させるには、もう少し時間が必要です」
「ポテンシャルはありますが、まだ十分ではありません。他のことも向上させなければいけないと思っています。特に戦術、フィジカル面、メンタル面、そして強豪国に対してのコンプレックスがまだ少しあるように感じる。
 
 昨日のディスカッションでは多くの選手が私の目を見て話してくれましたが、何人かの選手はまだ疑問を抱いている。なにかを成し遂げるには確信が必要なんです。そのためには、選手たちともっとトレーニングしていきたいなと思っています。5日間だけ、1週間だけでは多くのことを劇的に変えられませんからね。