こんな内閣があったら!? 話題の“内閣”次は大阪へ!

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 実は、日本には秘密がある。真の国難に直面した場合に備え、本物の実力を有した影の内閣が京都にあった。その名は「二条内閣」だ。

 北朝鮮が日本に向けた核ミサイルに燃料注入という非常事態に、自由民権党総裁・浅尾一郎はついに緊急ボタンを押した。京都から突如上京してきた二条内閣は強引とも言える手法でダイナミックに解決への最短距離をまい進。全国民大喝采の中、二条内閣はさっさと京都に帰っていった。
 そして、永田町にある内閣は「二軍内閣」、二条内閣のことを世間では「京都政府」「一軍内閣」と呼ばれるようになるのだった。

 二条内閣が北朝鮮のミサイル問題を解決したのが『史上最強の内閣』。そして、第2弾となる『史上最強の大臣』(室積光/著、小学館/刊)がついに登場した。このシリーズは累計20万部の人気作品となっている。

 学力テストで下位に甘んじている大阪府の教育改革を、大阪府知事の町本通が二条内閣に要請。町本知事から要請された教育改革は、学力テストの点を押し上げることが目的だったが、文部科学大臣の新門辰郎の真意は別にあった。
 それは、「人間」を作ることだ。「ホモサピエンス」を「人間」にまで高めること。生きる力をつけねばならないということにあった。
 新門大臣は、元韓国プロ野球選手、現役の雑誌編集長といった教師を集め、作文教育や道徳教育などを進めていく。

 このシリーズは、ストーリーだけでなく、登場人物のネーミングもおもしろい。
 鷹山内閣辞任後に誕生したのが「くだら内閣」と読んで、管良内閣。イタリアの首相はベルルスケーベだ。二条内閣では、内閣総理大臣が二条友麿、内閣官房長官が松平杜方、外務大臣が坂本万次郎、財務大臣が浪花秀吉、厚生労働大臣が具志堅洋子といった名前がつけられており、誰がモデルになっているのか考えながら読むのもおもしろい。

 本書のテーマはずばり教育論。しかし、痛快なエンタテインメントでもある。こんな内閣があったらとか、現実の人名をパロディにしていておもしろいなど、軽く、愉しく物語の世界に入っていける一冊だ。
(新刊JP編集部)