専門誌では読めない雑学コラム
【木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第7回】

 最近のゴルフのライフスタイルの変化は、目まぐるしいものがあります。

 個人的には、自ら車を運転してゴルフ場に行くことから、電車を利用したり、車に便乗させてもらったりしてゴルフ場に行くようになったことでしょうか。そうすると、お酒が飲めるし、疲れないし、すごく楽です。

 また、たまに軽めのラウンドというか、ちょっとした練習気分でラウンドするときは、クラブのハーフセットを持って、そのまま電車に乗ってゴルフ場に行くこともあります。驚いたことに、そうやって7、8本のセットでラウンドしても、あまりスコアが変わらないんですよ。いったい、あれは何なんでしょうね。

 そこで今回は、少ないクラブ本数でのラウンド、そんなラウンドでもスコアが変わらない"事実"について、考えてみたいと思います。

 練習場に行くために、私はソフトカバーのクラブケースを持っています。そのケースには、ドライバーを入れても、8、9本くらいのクラブが収まります。早朝や午後のハーフプレイとか、都内近郊の河川敷とかでやる軽めのラウンドは、これでもう十分です。

 省くクラブは、まずウェッジ関係。サンドウェッジかアプローチウェッジか、どちらか一方にします。アプローチウェッジでもバンカーから出せますし、むしろそっちのほうが簡単なくらいです。

 アイアンは、9番を入れたら、次は7番とかね、そんなふうに間引いていきます。間引きされたクラブがあることで、普段打たないショットをすることになりますが、実はこれが案外楽しいんです。

 つまり、通常140ヤードくらいの距離を7番アイアンで打っていたとしましょう。そうすると、130ヤードは8番アイアンで打つところですが、8番アイアンは持ってきていないので、7番アイアンで軽めのショットを打つことになります。これが、いい練習になるんです。

 アイアンって、不思議なもので、自分の最大飛距離を出そうと思って打つと、結構ミスが出ます。でも、前述の例えで言えば、130ヤードを7番アイアンで打つほうが、140ヤードを打つときよりも、ミスが少なくなります。そんなこともわかったりして、楽しくゴルフができるんです。

 また、ドライバーでミスをして距離のある2打目が残っていたり、あるいは狭いホールでティーショットを打ったりするときは、スプーンを持ってきていないから、ユーティリティーで刻むことになります。ユーティリティーでは、せいぜい180ヤードくらいしか飛ばないので、かなり刻んだ感覚になりますが、そのほうがミスしなかったりします。そのうえ、寄せワンでパーをとれたりするから、なんだかなぁ〜って思っちゃうんですよね。

 アプローチは、とにかく今日は"これで"という1本を決めたほうがいいです。それしか使わないから、すごくうまくなったりします。ほんと、いい練習になります。

 ちなみに、私の少ないクラブでラウンドしたときの記録は、鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)で「クラブ5本のみ競技」に参加したときの、ハーフ「39」です。これには、本人もびっくり。たぶん、貧乏性なんでしょうね。

 で、話は180度変わりまして、通常のラウンドで何本クラブを持っていくか。私は、だいたい15本です。

 ルール上、規定本数は14本ですから、「それは違反だよ! ゴルフじゃない!」と怒る人もいるでしょう。でも、普段あまり使わないクラブも試してみたいわけです。別に大会やコンペじゃない、練習ラウンドや仲間内のラウンドだったら、まったく問題ないと思いますよ。

 私の知り合いのトップアマなんか、いつも2、3本多くクラブを持ってきています。同じくレッスンプロも、規定の14本なんか、ずいぶんとオーバーしたクラブ本数でプレイしています。彼らは、メーカーのモニターなどをやっていて、いろいろなクラブを打たなければいけません。おかげで、超過クラブは日常茶飯事です。

 我々アベレージアマは、「生涯練習ラウンド」感覚ですから、いろいろなクラブを打っていいと思います。例えば、新しいドライバーを買って、試し打ちしたいときがありますよね。けど、そのニュードライバーの調子が悪かったとき、そのクラブと一日付き合うなんて嫌でしょ? 

 そんなときこそ、前のドライバーも入れておきたい。事前に事情を説明して「今日は15本です」と言って、一緒に回るメンバーに納得してもらえばいいんです。どうせ、他の人たちも、そのニュードライバーの威力を見たいわけですから。

 とまあ、クラブ本数の超過は、同伴競技者の了承のもと、臨機応変にやるのがよろしい、ということですね。

【プロフィール】
■木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa