下痢の原因はひとつではない

誰でも「体が冷えてお腹をこわしてしまった」という経験があると思います。これは、急激に温度が変化したことで自律神経のバランスが崩れ、腸内環境が悪化したことによるものです。下痢の原因は冷えだけでなく、暴飲暴食、食あたり、ストレスや緊張、ウィルスや細菌の感染などさまざまありますが、いずれも腸内環境の悪化によって下痢という症状が出ていると考えていいでしょう。下痢になりやすいのは、疲れやストレスが溜まっている時でもあります。そんな時は自律神経のバランスも崩れやすいので、注意が必要なのです。

こんな時は過敏性腸症候群かも

通勤電車の途中で急にお腹が痛くなって途中下車してしまったり、大事なプレゼンになると必ず下痢をしてしまうというように、特定の状況で下痢を繰り返す場合、冷えなどが原因の単純な下痢ではなく、過敏性腸症候群(IBS)を疑った方がいいかもしれません。過敏性腸症候群とは、緊張やストレスによって腸をコントロールする自律神経が刺激を受け、腸が異常収縮してしまうものです。水分が腸でうまく吸収されず、そのまま排泄されてしまい、下痢という症状になってしまうのです。過敏性腸症候群では下痢だけでなく、便秘という症状が現れることもあります。いずれも精神的なストレスや不安が原因となりますが、一般的に、男性は「下痢型」の症状が多く、女性は「便秘型」の症状が多いと言われています。中には下痢と便秘を繰り返す人もいます。

過敏性腸症候群の治し方

過敏性腸症候群は体質によるものではなく、ストレスの多い現代社会で発症する人が増えている病気です。もしも、過敏性腸症候群かな?と思ったら、症状を軽減するために、以下の点に気を付けてライフスタイルを変えてみましょう。

食生活を見直す

冷たい飲み物や食べ物は、腸に刺激を与えるので避けましょう。また、刺激が強い香辛料や脂っこい食べ物も、腸内環境を整えるためには避けた方が賢明です。アルコールの摂りすぎや乳製品なども下痢の原因となります。

適度な運動を心掛ける

運動は自律神経を整え、腸内バランスを正常に保つのに役立ちます。激しすぎる運動は逆効果です。軽いジョギングや散歩を生活に取り入れるようにしましょう。

食事や運動で改善が見られない場合は、思い切ってお医者さんの診察を受けましょう。最近では、男性に多い下痢型の過敏性腸症候群の改善のために、腸で作用する治療薬も市販されています。


writer:岩田かほり