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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月10日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」での実験を通じて、世界で初めて、歯周病原因菌の生育に必要なペプチド分解酵素DPP11の詳細な立体構造を明らかにしたと発表した。

同成果は岩手医科大学薬学部の阪本泰光 助教と昭和大学薬学部の田中信忠 准教授、長岡技術科学大学工学部の小笠原渉 准教授、JAXAの太田和敬 主任開発員らの研究グループによるもので、6月9日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。

DPP11は歯周病原因菌生育のエネルギー吸収に重要な役割を果たしており、その働きを知ることは歯周病治療薬の開発につながると考えられている。今回の研究では、「きぼう」で結晶化したDPP11の構造をX線結晶構造解析という手法を用いて調査した。宇宙で結晶化したDPP11は地上で結晶化したものより高品質なため、より高い分解能で立体構造を明らかにすることができたという。

同研究グループは「今後は、ほかの微生物DPPやDPPに結合する化合物などとの複合体についても宇宙で結晶化を行っていく」としている。