Doctors Me(ドクターズミー)- もう不妊治療を諦めたほうがいいの? 治療に適した年齢について

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そもそも、「不妊症」の定義とは?

日本産科婦人科学会では、不妊症とは「特に避妊などをせず、定期的な性生活を送っているにもかかわらず、2年以上妊娠しないこと」と定義しています。

健康な男女が結婚して通常の性生活を営んでいる場合、1年以内に約80%、2年以内では約90%が妊娠しているとの結果が出ています。
つまり、夫婦の10組に1組が不妊症に悩んでいるということになりますね。

不妊治療は42歳までに終わらせるのがベスト

不妊治療をすると、どれほどの確率で子供を持つことができるのでしょうか?

厚労省研究班の調査によると、不妊治療を受けた女性が出産できる確率は39歳で10.2%、42歳で3.7%、45歳で0.6%に低下するとされています。
つまり42歳を境に、不妊治療で子供を持てる確率が一気に下がるということです。

2016年より厚生労働省では、「不妊治療の公費助成を42歳までとする」という年齢制限を設けることを決定しました。このことからも、42歳が不妊治療を止めるタイミングのひとつの目安になることが分かるでしょう。

カウンセリングを受けて心に余裕を持とう

不妊治療は時間とお金(体外受精では1回30〜50万円ほど)を費やし、また精神的にもかなりの忍耐が必要です。

医師に「可能性が低い」「治療するメリットがない」と言われてもなかなか受け入れることができない患者さんは多くいます。「ここまで頑張ったのだから、子供を持ちたい」という強い思いが、患者さんをさらに追い詰めていくのです。

最近では、カウンセリングを通じて精神面でのサポートを行う病院もあります。もし治療を続けても成果が出ず、精神的に余裕がないということであれば、カウンセリングを受けて、客観的に自分自身を見つめ直すことは重要です。

精根尽きるまで治療を続けて諦める場合と、自分で判断できるくらいの精神的な余裕をもって治療を諦める場合とは、その後の人生が変わってくるのです。