香川にとって過去2回のW杯は悔しさが募る大会だった。3度目の挑戦となるロシア大会で輝きを放つことはできるだろうか。(C) SOCCER DIGEST

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 日本代表の新たな船出で、香川真司にかかる期待は、これまで以上に大きい。2008年に平成生まれとして初のA代表入り。以降、10年南アフリカ・ワールドカップのアジア予選に出場し、14年のブラジル大会の予選は中心選手として戦い、日本を本大会出場に導いた。自身3度目となるワールドカップ・アジア予選。今年3月で26歳になった今、日本の中心選手としての矜持が求められる。
 
「監督が代わって、やりたいことや熱意を日々、かなり感じています。新たな代表として楽しみなところも多い。この(6月の)2試合で良いスタートを切りたい。若い選手も入ってきて、いい意味での刺激がある。代表は常に新しいものを求めていますし、(個人的にも)結果を残していかなければいけないと思っています」
 
 香川自身、良い状態で代表合宿に入ることができた。5月30日に行なわれたドルトムントでの今季最終戦、DFB(ドイツ連盟)カップ決勝戦。ウォルフスブルクに1-3で敗れ、タイトルは逃したものの、香川は5分にオーバメヤンの先制ゴールをアシスト。トップ下でフル出場し、何度も決定的なチャンスを生み出した。
 
 その1週間前に行なわれた5月23日のブンデスリーガ最終節・ブレーメン戦でも、1得点2アシストの活躍だった。マンチェスター・ユナイテッドから、ドルトムントに3シーズンぶりに復帰した今季は、一時は不振に喘ぐ時期もあったが、それでもシーズン終盤になって香川らしい姿を取り戻した。
 
「いろいろな難しさはありました。(3シーズンぶりに復帰して)周りから見られる目もあったし、なかなか結果がついてこない時期もあったのは確か。でもコンディション自体は悪くなかった。(一時は)精神的にもしんどいところがあったけれど、目標をもってやり続けられたことが大きい。(今季は)集中を切らさずにやれた」
 
 10年の南アフリカ大会では登録外選手として代表に帯同し、世界16強入りした日本を、ただ見ていることしかできなかった。
 
 そして臨んだ4年後――。ブラジル大会では初戦を落として先発落ちを味わい、チームも1勝もできずにグループリーグ敗退。悪夢のような大会だった。
 
 香川にとってのワールドカップは、良い思い出がない。だからこそ、18年のロシア大会に懸ける想いは、誰よりも強いものがあるのだろう。
 「このワールドカップ予選はいいスタートを切りたい」。
 
 武藤や宇佐美、原口ら、ワールドカップを経験していない世代に勢いのある新戦力が出てきても、やはり香川や本田は別格の存在だ。世界の強豪に勝つためのビジョンを明確に思い描き、まずは確実に日本をワールドカップへ導く。