Doctors Me(ドクターズミー)- 人工授精で双子が増える? 多胎妊娠のリスクは!?

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2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することを多胎(たたい)妊娠といい、日本では、全妊娠数の約2%と言われています。まずは、多胎妊娠で一番多い双子ですが、双子には一卵性と二卵性があります。

[一卵性]一人の赤ちゃんになる受精卵が、受精後に偶然2つに分かれたもの
[二卵性]2組の別々の卵子と精子が受精したもです

日本では、一卵性、二卵性の比は、長らく2:1と、一卵性が多かったのですが、不妊治療の排卵誘発剤の使用のため、1980年代半ばより二卵性が増え、1990年代半ばには一卵性を逆転しています。

双子の場合は胎盤が2つなければ危険?


双子と分かったとき、まず確認しなくてはならないのが、胎盤が2つあるかということです。これは、妊娠10週までに診断されますが、非常に重要な点です。

胎盤が2つある場合はひとまず安心してください。お腹の赤ちゃんの循環が独立していて、お互いの栄養や酸素供給は確保されているので、比較的予後が良好です。しかし、胎盤が1つの場合は、慎重な管理が必要となります。胎盤が1つだと、お腹の赤ちゃん2人は、循環を共有します。

お互いの血液が行ったり来たりして、両児の間では、バランスがとれていますが、栄養や酸素の供給が不均衡となると、双胎間輸血症候群を引き起こします。血液を余分にもらっている方の赤ちゃんは、全身がむくんできて、心不全、胎児水腫、という状態になります。

また、赤ちゃんの尿量が増えることにより、羊水も過剰な状態になります。羊水が過剰の状態により、子宮が大きくなり、流早産となり、妊娠を継続できなかったり、未熟児の出産の可能性が増加します。三つ子、それ以上の多胎妊娠も、胎盤の数を確認することが大切です。

人間の最高多胎記録は15胎!!

では、人間は、最高何人の赤ちゃんを同時に妊娠できるのでしょうか?

今までの記録では、排卵誘発剤を使用して15胎です。しかし、これは妊娠4ヶ月に子宮摘出手術で判明し、出産には至っていません。自然妊娠での最大数は、12胎ですが、こちらも出産には至っていません。出産に至った最大数は、10胎です。しかし、その後の生存については不明です。1人以上の生存が確認されている最大数は、体外受精による妊娠で8胎です。一卵性の最大数は、5胎になります。