世界剣道選手権での韓国の審判批判はまったくの的外れ

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 5月29日から31日まで日本武道館で世界剣道選手権大会が行われた。

 この大会には男子の個人と団体、女子の個人と団体の4種目があり、すべて日本が優勝(男子個人優勝=網代忠勝、女子個人優勝=松本弥月)。剣道の本家であり大会ホスト国でもある日本は面目を保った。

 だが、大会終了後、後味の悪い出来事があった。最終日に行われた大会のハイライトともいえる男子団体戦決勝は日本と韓国の対戦になり日本が2−1で勝利したが、この判定に対して案の定、韓国のメディアやネット民から「不公平だ」、「汚い」といった批判が噴出したのである。

韓国サイドの審判批判を
試合の模様から検証すると…

 まず、口火を切ったのは韓国のスポーツ紙『スポーツソウル』だ。「今大会の36人の国際審判のうち12人を自国(日本)出身者で構成し、残りも日系が多かった」と述べたうえで「理解できない判定が横行」と非難。男子団体戦も「日系主審の不公平な判定によって負けた」と報じた。それに韓国のネット民も敏感に反応。「予想はしていたが、理解できない判定が多すぎた」、「汚い武士道を見せてくれた」といった声がネットに氾濫したのだ。

 そこまで言われれば気になる。試合の模様はNHK・BS1で中継されたが、筆者は見ていなかったため、6月4日の朝の再放送を見てみた。

 先鋒の竹之内佑也―チャン・マンオク戦は竹之内が面を一本取り先勝。次鋒の勝見洋介―チョ・ジンヨン戦はチョが面を二本取って1−1。中堅の正代正博―パク・ビョンフン戦は正代が籠手を二本取って勝ち越し。副将の安藤翔―ユ・ジェミン戦、大将の内村良一―イ・ガンホ戦はともに引き分けて2−1で日本が勝利した。

 この5戦を見た感想は「どこが不公平なの?」というものだった。

 剣道の審判は主審1人、副審2人の3人で構成される。次鋒戦で韓国のチョ選手が面を2本取った時、3人は間髪を入れず韓国側の白旗を上げた。一本と見なされる打突がちゃんと入れば正当に旗は上がったのだ。

 韓国側が問題にしているのは、韓国が逆転をかけて臨んだものの引き分けに終わった副将戦と大将戦だ。どちらの試合も韓国選手の面が入ったと見えるシーンがあった。にもかかわらず審判は韓国選手に旗を上げなかったというイチャモンである。

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