発売中の『週刊プレイボーイ』25号では“レジェンド”澤穂希(ほまれ)が表紙に登場! ついに開幕した女子サッカー2015W杯の気運も盛り上がってきた。

その週プレ本誌では澤とスポーツキャスター・山岸舞彩の対談とともに期待のアタッカー・岩渕真奈のインタビューも掲載。日本の新旧キーマンふたりがW杯への意気込みを熱く語ってくれているが、彼女たちも認めているように、大会連覇に向けては厳しい道のりが予想される…。決して高くない前評判の中、なでしこジャパンは再び奇跡を起こせるのか? 

■自慢の“最先端の戦術”に異変?

6月6日(現地時間)、サッカー女子W杯カナダ大会が開幕した。4年前の同大会を制した我らがなでしこジャパンには、過去にドイツ(2003年、07年)しか達成したことのない女子W杯連覇という大きな期待がかかっている。しかし……。

今回のなでしこは、看過できない不安を抱えたまま大会に臨んでいるのだ。サッカー専門誌のなでしこ担当記者A氏が言う。

「フィールドプレーヤーのスタメンが、前大会とまるで変わっていない。先発に食い込むどころか、サブとして試合の流れを変えられるような新戦力さえ、この4年間でほとんど育っていないんですよ。もちろん、その同じ先発陣が個々にレベルアップしていればなんの問題もないのですが、よくて4年前の状態と同等といったところですから」

え? でもヨーロッパのクラブに所属中、あるいは所属した経験を持つ海外組は前回大会より増えているんじゃないの?

「日本のメディアはなぜか報じないんですが、所属クラブで満足な出場機会を与えられていない選手がほとんどなのです。例えば、安藤梢は今季の女子欧州チャンピオンズリーグを制したフランクフルトの一員ではありますが、チームでは完全な控えで、勝負が決まった後半半ば過ぎからの出場ばかり。

なでしこ不動のストライカーと称される大儀見(おおぎみ)優季も、今季のドイツ杯を制したウォルフスブルクでは安藤同様の立場。また、大野忍と近賀(きんが)ゆかりは、かつてイングランドの強豪アーセナルに所属していましたが、大野はほとんど試合に出られず、近賀は本職ではないセンターバックでのプレーを余儀なくされました」(A氏)

確かに、こんな状況では高いレベルで己を磨くどころか、90分を戦い抜くゲーム体力の低下さえ懸念されようというもの。さらに、個の力だけでなく、なでしこの大きな武器だった“女子サッカー界最先端の戦術”にも陰りが見える。なでしこリーグクラブの関係者B氏が語る。

「ドイツやフランスといった強豪国は、前回W杯以降、日本の戦術を徹底的に研究し、また学んでいます。プレスがかかる前に長い正確なパスを出して日本の守備をかわしたり、攻撃の起点となるボランチへ激しくチャージすることで、日本のリズムを狂わせるなど対策は着々と進んでいる。

その上で、なでしこばりのパス回しやプレッシングも自分たちのものにしつつある。もともと身体能力の面では圧倒的な優位にある国々が戦術でも長足の進歩を遂げているのです」

しかも、このところドイツ大会時の戦術レベルさえ維持できていないような日本の戦いぶりが目につく。

「前回W杯あたりまでは、佐々木則夫監督の戦術をなんとか習得しようと、遠めの間合いの敵ボールでも選手全員が必死でプレスをかけていました。だからこそ、強豪相手でも意図通りにボールを奪えていたのですが、佐々木体制が長く続いているマンネリ感や、海外組が普段は“連動”とは無縁のサッカーをしていることなどから戦術への忠誠度が低下してしまいました。その結果、プレスがうまくハマらず、相手の攻撃をまともに受けてしまう場面が増えています」(B氏)

メンバー的にも戦術的にも、さしたる上積みはなし。その一方でライバル国は活発な新陳代謝を行ないつつ、日本に勝るとも劣らない戦術を身につけた。これじゃ、なでしこの優勝なんて、夢のまた夢なのか?

だが、悲観するのはまだ早い。連覇への希望をつなぐポジティブな要素だってある!…というワケで、この続きは発売中の『週刊プレイボーイ』25号にてお読みいただきたい!

■週刊プレイボーイ25号(6月8日発売)「それでもなでしこジャパンがW杯連覇できる理由!」より