Engadget 例大祭: パックマンのIoTガジェットが作れる? バンナム×ユカイ工学セッション後編 #egfes

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5月30日に開催した「Engadget例大祭」からレポート記事をお届けします。

ご紹介するのは、バンダイナムコスタジオでET開発本部未来開発部課長を務める堤康一郎さんと、ロボティクスベンチャーであるユカイ工学代表の青木俊介さんを招いたトークセッションです。テーマは「パックマン x IoTガジェット x オープンイノベーション」。今回はその後編。詳しくは続きをどうぞ。

カタログIPオープン化プロジェクト



前編の冒頭でも紹介したように、このプロジェクトは法人・個人問わず参加でき、バンダイナムコのカタログIPオープン化対象の17作品を使って二次創作ができる企画です。二次作品の対象は原則としてデジタルコンテンツに限られますが、簡単な企画審査だけで手軽に制作・公開できます。しかも、実際のところ、事務局は杓子定規にあれはダメ、これはダメと審査するわけではありません。堤さんによれば柔軟に対応する用意があるため、ともかくアイデアがあれば事務局に相談してみてほしい、とのことでした。

気になるオープン化対象作品は下図の通り。

30代以上には懐かしい作品ばかりですが、堤さん曰く、「別に対象年齢を上げようという意図はないので、遊んだことのない若い方でも先入観なくやってほしいと思っています」とのこと。「パックマン」なんかはグローバルで人気のキャラクターですし、若い方でも遊んだことがあるかもしれません。

いずれにしても、魅力的なタイトルがそろっているので、キャラクターや設定、音楽などを活用して、面白い何かが誕生するのが楽しみです。バンダイナムコとしても、想定外のものが出てくることを期待しているそうです。

堤さんがお話した裏話があります。

やはり技術者や技術が好きな人は、技術自体に関心を持ち、それだけで楽しめますが、普通の一般の人はそうではないとのこと。技術だけで勝負してもコアな層にしかリーチできず、広く普及させることは難しい。どうしても普及にはひとひねりが必要になるそうです。

会場には「ナレルンダー!」というアーケード筐体が持ち込まれ、体験できるようになっていましたが、この開発も正に同じ。正確には「ナレルンダー! 仮面ライダードライブ」という名のアーケード・アトラクションで、1プレイは300円。画面に映った自分の姿が「仮面ライダードライブ」に変身し、襲い掛かる敵をバッタバッタと倒していく、という変身なりきりアトラクションです。筆者も遊んでみましたが、羞恥心を捨てて思いっきり派手に腕や足を振り回さないと良いスコアはでません。1プレイだけでも意外と筋肉痛になるくらいハァハァ疲れ果てますが面白いです。

この「ナレルンダー!」には「Kinect」の技術を使っているそうです。

「ジェスチャーを認識できる技術を使って何か面白いものができないか」という考えからスタートしたプロジェクトで、多くの子供たちに遊んでもらえるように、世界観や設定、要するに最適なIPを検討し、さらには子供の身長に合わせた筐体設計と、さまざまな視点からアイデアを寄せ合って工夫した製品とのこと。Kinectは面白い技術ですが、ユーザーが親しみや関心を持てる何かと組み合わせることが重要と語っています。

ちなみに「ナレルンダー!」は子供の身長に合うように設計していますが「大人でも上半身が画面内に映るように、膝を曲げてもらったりすればプレイはできると思います」とのことです。各地に設置されているので、一度遊んでみてはいかがでしょうか。

バンダイナムコ × Engadget 電子工作部

「カタログIPオープン化プロジェクト」はデジタルコンテンツを対象とした企画ですが、実はもう一つの企画が進行しています。それがEngadget電子工作部とのコラボ企画です。

この企画ではオープン化対象作品を使ってIoTガジェットを作ります。

計3テーマ、各2回開催予定で、初回は夏をめどに行われる見込み。ただ、「やると決めたのが先週なもので......」と堤さんが語るように、実は企画の煮詰めはまだまだこれから。

テーマもまだ決まっていないので、実際に何が作られるのかは分かりません。

でも、青木さんも「何でもありだと参加者もイメージしづらいと思うので、使うツールを決めるとか、ある程度絞った方がいいかもしれないですね」と説明するように、何らかのテーマは定める予定です。Ittousaiは「『源平討魔伝』縛りとか難しいことを言われることもなく、何でも好きな作品を使ってOKなんですよね?」と聞きましたが、そういう難関に挑戦したいというのであれば、ぜひ要望を出してみましょう。

とにかく、まだ詳しいことは決まっていないので、意見はドンドン出た方がいいでしょう(出せる場ができるはず!)。そして、できればこのイベントには作品の開発者にも来てほしいですよね? 期待することにしましょう。

堤さん曰く、社内で絶賛調整中とのことです。青木さんも「作品を作った方が参加してくれると一番盛り上がりますよね」と言っています。誰だってそう思います。最終的に何人引っ張って来れるかは分からないそうですが、素晴らしい人選を期待したいところです。日程は決まり次第告知しますので、今しばらくお待ち下さい。

ちなみに、太田さんが何気に青木さんにアイデアを尋ねたところ、「リアルパックマン」と答えました。「ドローンでパックマンを作るとか......」「ロボット掃除機にしちゃうという手も......」と。いいですね〜。面白そうです。そして、こういうアイデアを考えるだけでも楽しいですね!

もちろん完成したものを体験できる場も設けたいとのこと。しかも、上手く行けば製品化やサービス化まで視野に入ります。公式採用される可能性すらある、とのことですから夢が広がります。

堤さんは「十分あると思います。バンダイナムコグループには沢山の事業がありますので、その中に当てはまる場所があるかもしれませんし、他と組むというのもあるかもしれません。とにかく、何が出てくるのか分からない、というところに期待したいです」と。

電子工作部から実際に世に出たものや、国際的に評価を受けたものもあるので、ここから何か繋がればいいな、とIttousaiが言うように、堤さんもそれを期待しているとのことです。デジタルコンテンツの作成、そしてIoTガジェット作りに関心がある方はぜひ参加してみましょう!

【参考サイト】
・カタログIPオープンプロジェクト公式サイト
・ユカイ工学