自動車保険の分野で変化が起きている。運転するのが面白くなる、自動車保険がいくつか登場しているのだ。

 まずは、『やさしい運転キャッシュバック型』(ソニー損害保険)。保険の申し込みをすると、「ドライブカウンタ」という機器が送られてくる。ドライブカウンタは、初期のポケットベル程度の大きさで液晶画面がある。それを、運転席周りのダッシュボードの上や、シフトレバー付近に置いておくと、ドライバーの運転が爐笋気靴き瓩どうか、を判断してくれるという。具体的には、センサーが急発進や急ブレーキの発生回数をカウントし、発生回数に応じて、安全運転の度合いが点数化される仕組み。

 急発進や急ブレーキが少なければ、事故を起こす可能性は低くなる。そこで、点数に応じて、保険料がキャッシュバックされるのである。例えば、最高評価の90点以上をとれば、保険料の20%がキャッシュバックされる。キャッシュバックの対象となるのは60点以上で、70点以上をとれば、これまでのソニー損害保険の自動車保険よりも保険料が安くなるという。

 ソニー損害保険の自動車保険は、年間走行距離で3000km以下の区分があり、もともと、走行距離の少ない人にとっては、保険料は割安になる傾向がある。したがって、走行距離が少ない人にとっては、さらに保険料が安くなる可能性が高い、といえるだろう。また、ドライブカウンタは30日間無料で試せるので、安全運転の基準が自分の運転スタイルに合うかどうか、事前にチェックすることが可能。安全運転を心がけるキッカケにはなりそうだ。

 次は、『つながる自動車保険』(あいおいニッセイ同和損害保険)。トヨタのナビゲーションシステム『T−Connect』を搭載したクルマが対象となる自動車保険。『T−Connect』が走行距離を計測して、1か月の走行距離が1000km以内のとき、走行距離が1km減るごとに保険料が安くなる。つまり、狒った分だけ瓩諒欷盈舛鮖拱Г仕組み。月間走行距離が1000km以内に収まれば、あいおいニッセイ同和損害保険がこれまで販売してきた自動車保険よりも安くなるという。

 また、事故やクルマの故障など、トラブルが発生したときには、『T−Connect』をタッチすれば、「つながる自動車保険専用事故受付デスク」に連絡がつき、スムーズにサポートを受けることが可能。さらに、クルマから送信される車両運行情報を分析した、「安全運転アドバイス」を、毎月受けることもできるとか。

安全運転ができてお得な自動車保険とは?

 最後にもうひとつ。『ちょいのり保険』(東京海上日動火災保険)も紹介しておこう。これは1日単位で加入できる点がユニークだ。スマホや携帯電話で専用サイトにアクセスし、氏名や生年月日、免許証番号などを登録すれば、24時間、すぐに、いつでも加入することができる。肝心の保険料は1日500円から(車両補償なしプランの場合)で、車両補償をつけると1日1000円となる。最長で連続7日間加入することが可能だ。

 親のクルマを運転するとき、そのクルマの自動車保険に運転者の範囲や年齢を限定する特約が付いていると、事故などで補償されないケースがある。また、友だちのクルマを運転する機会もあるだろう。そんなときに加入しておけば、安心できるというわけだ。

 また、『ちょいのり保険』の利用日数が過去3年以内に一定以上あり、無事故であれば、自分のクルマを買って、東京海上日動火災保険の自動車保険に加入する場合、保険料が最大で20%安くなるというメリットもある。

 自動車保険の「ノンフリート等級制度」は、基本的に「6等級」からスタートするため、最初にマイカーを購入する際には、割高な保険料を支払わなければならない。クルマの保有を10年以上やめていた人が、マイカーの保有を再開する場合も同様だ。これまで紹介したように、いろいろな自動車保険が登場しているので、自分のクルマの利用スタイルに合った自動車保険を選べば、保険料を節約することができるだろう。

文/松岡賢治

マネーライター、ファイナンシャルプランナー/シンクタンク、証券会社のリサーチ部門(債券)を経て、96年に独立。生活総合情報サイト「All About(オールアバウト)」のクレジットカード担当。最新刊「大人のためのポイント&カードのトリセツ。」(執筆・監修)。ブログはこちら