実力者のリャン・ウェンチョン、12年目で日本ツアー初V!(撮影:岩本芳弘)

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<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 最終日◇7日◇宍戸ヒルズカントリークラブ(7,326ヤード・パー71)>
 1番でのバーディがすべてだった。2位の永野竜太郎と打差で迎えた最終日。大きなアドバンテージを持ちながらも「昨日は眠れなかった」と緊張感を持って迎えたティショット。これで左に大きく曲げて暗雲が立ち込めたが、ラフからの157ヤードのセカンドショットは、ピンそば1mに。「1番、2番でボギーを打っていたら心理的に崩れていたかもしれない」。このバーディで流れを作り、「絶対に油断できないと思っていた」前半9ホールを3バーディ・ノーボギーで乗り切り、圧倒的有利な展開を作った。
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 後半に2つスコアを落としたものの、17番で優勝を確信。18番でのウイニングパット時は冷静だったが、「(17番から)いろいろな気持ちがこみ上げてきた」と入り混じる感情を抑えながら、終盤の2ホールをプレーした。
 日本ツアー本格参戦した2004年から今年で12年目。会見では「メディアの方には毎年“今年は優勝する?”と聞かれていましたが、ここで報告できます」と笑顔を見せた。アジアンツアー通算4勝、ワンアジアツアー4勝、両ツアーで賞金王を獲得している。2010年には全米オープンで8位に入っている実力者だが、日本では未勝利だった。
 優勝できなかった理由を「いままで2位が多かったことは、自分のなかで障害になっていたかもしれない」と“負けグセ”がついていたことを示唆したリャン。だが「日本ツアーはとても好きで、シードを取れていればチャンスがあると思った」と、一昨年以降ヨーロピアンツアーをやめるなど、掛け持ちを制限し、日本ツアーを中心にしたことも要因だと分析する。
 日本ツアーでは2勝を挙げている呉阿順以来、2人目の中国人優勝者。「日本ツアーにはこれまでいろいろな勉強をさせてもらった。日本でゴルフができることで中国との架け橋になりたい」。日本で長くプレーを続けたいと願うリャンにとって、5年シードは大きなものとなっただろう。
<ゴルフ情報ALBA.Net>