薬膳料理というとちょっと敷居が高い感じがしますが、健康に関心がある人なら一度ならずとも食べてみたいと思う料理の1つ。本格的な薬膳料理は作れないけれど、その基礎を知ってエッセンスを日々の料理に取り入れたいものですね。そこで薬膳料理入門編です。

薬膳を作るときの食材の組み合わせ

薬膳には食材を組み合わせる独特の考え方があります。

単行(たんこう)

1つの食材だけで効能を得る。例:朝鮮人参だけのスープ

相須(そうす)

効能が似た薬物や食材を組み合わせて治療効果を高める。例:梨とユリ根のデザート。両方が体の熱をとり、気管支を潤して咳を止める。

相使(そうし)

メインの食材を決めて、その効能をサブの食材が高める。例:血流を良くするにらと、血液を補うレバーを組み合わせたニラレバ

相殺(そうさつ)

ある食材が他の食材の薬物、食材の副作用、毒性を和らげる。例:刺身の生臭みを取り、中毒を抑制するしょうがをツマにする。

相畏(そうい)

ある食材の副作用や毒性が他の食材によって軽減・緩和される。例:体を冷やす春雨に体を温めるしょうがを入れてスープにする。

相悪(そうあく)

2種類以上の薬物・食品を合わせると治療効果が弱まる。例:高麗ニンジンはエネルギーを補うが、ダイコンはそのエネルギーを奪う。

相反(そうはん)

食材を合わせると強い毒性や副作用が出る。例:カニと柿は、体を冷やし下痢や腹痛を起こすことがある。

薬膳の代表的な調理法は、お粥、ジュース、スープ、お茶、お酒などにすること。気になる食材をまずは簡単にできるお粥にして「単行」で食べてみるのはいかがでしょうか。


writer:松尾真佐代