6月16日は和菓子の日!和菓子についてあれこれ学べる本をコンシェルジュが指南!

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6月16日は「和菓子の日」だとか。嘉祥元年の同日に、仁明天皇が16個のお菓子などをお供えして、無病息災を祈ったという由来を元に、全国和菓子協会が制定したそう。そんな日にちなんで、和菓子をテーマにした本を、“食”と“本”を通じて、食べることを愛する人が集う「COOK COOP BOOK」のブックディレクター・鈴木さんから教えてもらった。和菓子についていろいろ知ったり、和菓子をいただいたりすれば、ほんの少しやまとなでしこに近づけるかも。◆あんこについてとことん知りたいなら!


著者自ら全国各地の和菓子屋に足を運んで取材し、職人の思いや和菓子にまつわる物語をまとめた1冊。実は、あんこが苦手だったという著者。ある日、取材先でいやいや口にした“こなし”で、あんこに対する概念を覆され、それからあんこの魅力にハマり、とことん追求するまでになったそう。あんこの豆知識や和菓子屋の情報も紹介しているので、全国のあんこ名店ガイドとしても使える。

「読み進めていくと、著者のあんこに対するアツい思いが伝わってくるはず。読みながら、思わず生唾を飲み込んでしまうようなおいしい1冊です。読後は、あんこ好きじゃない人でも食べたくなるはず」

『あんこの本』姜尚美著/京阪神エルマガジン社/1728円

◆和菓子の概念を覆す、美しい和菓子集


京都を拠点に、内田美奈子と杉山早陽子の2人で創作和菓子を発表し続ける和菓子ユニット「日菓」。ふたりの感性が詰まったアーティスティックな和菓子80点を紹介する作品集。巻末にアイデアスケッチや制作風景を写した写真の収録も。

「紹介している和菓子は、まるでアートのよう。和菓子の可能性を感じられる作品集です。以前、日菓のお2人を講師に招き、参加者自身がテーマに沿って、“和菓子をデザインして、手作りする”というワークショップを開催したことがありました。参加された方から和菓子の魅力を改めて知ることができたと好評で。そんな発見がこの本を読めば感じられるかもしれません。和菓子の奥深さや可能性を知ることができると思いますよ」

『日菓のしごと 京の和菓子帖』日菓著/青幻舎/2160円

◆和菓子のおもてなし方を知りたいなら!


「お茶でおもてなしをすると聞くと茶道のようなかしこまった席を想像しますが、この本は、自宅で気軽に取り入れられるお茶と和菓子を用いたテーブルコーディネートを紹介している実用書です」

歳時記や季節の行事をテーマに、お茶でおもてなしをするテーブルセッティングを、フラワー・インテリア・テーブルコーディネーターである著者が提案。日本茶を楽しむ上で欠かせない器や道具の選び方から、テーブルやクロスなど、洋素材との上手な組み合わせ、1年を通じておすすめのお茶と和菓子の組み合わせを紹介している。

『お茶と和菓子のテーブルセッティング 和モダンの美しいおもてなし12カ月』浜裕子著/誠文堂新光社/2808円