医学会では男性更年期障害の存在は、長年否定されてきた。「私が最初に発表して以来50年たってやっと認められてきたことを意義深く感じている」と熊本医師は述懐する

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『ダイヤモンドQ』編集部で、前回紹介した更年期障害。更年期障害といえば、女性だけのものと思われがちだが、実は男性にもある。男性ホルモン(テストステロン)減少によって、うつ症状などさまざまな体調不良が起こり得るのだ。

 自分の心身を見詰め直してみよう。…立ちの回数が減ってきた。筋力が弱くなったと感じる。しばしば目が覚め、眠りが浅い。い笋覽い低下、気分が沈む日が増えた。イ垢任貿海┸圓たという感覚がある──。

 いずれもストレスや加齢のせいと見過ごされがちだが、「これらのうち、一つでも当てはまる中高年男性は更年期障害を疑い、男性外来を受診してほしい」と、日本メンズヘルス医学会理事長の熊本悦郎医師は力説する。男性更年期障害は、男性ホルモンの代表格で「“男の生”を創り輝かせるホルモン」、テストステロンの減少によって引き起こされる、さまざまな障害の総称だ。

 男性更年期障害の主たる症状は冒頭に並べた通りだが、最も深刻なのは、やる気が低下し、気分が沈む、うつ症状だろう。

更年期障害なのに
抗うつ剤を処方されたら悲劇

 働き盛りであり、職場でも家庭でも重責を担い、バリバリと行動しなくてはならない時期に気力がなえてしまうのは、人生にとって大きな損失だ。メンタルヘルスへの理解が深まり、「うつ病は心の風邪」とも表現される昨今だが、精神科受診のハードルは依然として高い。職場でも家庭でも、誰にも相談できないまま苦しんでいる人は、決して少なくないはずだ。さらに、意を決して精神科を受診した結果、抗うつ剤を処方されてしまったら、悲劇はもっと深まる。

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