ジブリ出身監督×イケメン俳優・野村周平がタッグ!『台風のノルダ』インタビュー
「すごい映画ですよね。宇宙人が台風に乗ってやってくる……日常では絶対にあり得ないことがふつうに描かれているじゃないですか。それがすごく新鮮で面白いなって」

 少年が経験した不思議な一夜を描くアニメーション映画『台風のノルダ』。その印象を野村周平さんはこう語ります。

 スタジオジブリ出身のクリエイターによって制作されたこの作品、主役・東(あずま)の声優に抜擢されたのが映画『ビリギャル』などで注目の若手俳優・野村周平さんなんです。

 そこで、声優デビュー作となる本作について、野村さんにインタビューしてきました!

<あらすじ>

 とある中学校の文化祭前日、東は親友の西条とケンカをしてしまう。そんなとき、学校に観測上最大級の台風が直撃。生徒たちがパニックになるなか、東は赤い眼をした少女・ノルダに遭遇する。この不思議な少女にいつしか「本当に大切なこと」を教えられるのだった。

◆実態のないアニメに、自分の声がつくのが嬉しかった

 ドラマや映画で見せる野村さんの長い手足と端正な顔立ちは印象的です。その姿を封印して声だけの演技に挑戦した本作ですが、演じてみてどう感じたのでしょうか?

「とにかく難しかったです。普段は俳優をやらせてもらっているんですけど、全身で表現する俳優と違って、声優は声だけで表現しなきゃいけない。

 どうすればいいのかわからなくて最初から最後まで混乱しっぱなしで……。あらためて、声優の皆さんのすごさを実感しました(笑)」

 声だけで表現するために「声の出し方や高さ、台詞の言い方は意識的に変化をつけた」のだそう。その甲斐あってか、アフレコも短期間で終わったのだとか。

「それでもアフレコは大変でした。キャラクターが画面にでてくるタイミングに合わせて声を当てていくんですが、それが最初は全然わからなくて。

 俳優だったら当然、自分の口を開ければ声がでますけど、相手(キャラクター)の口に合わせて台詞を言わなくちゃいけないっていう感覚が掴めなかったんです」

 アフレコ現場には監督が立ちあい、丁寧に教えてくれたのだとか。監督の新井陽次郎さんは26歳。21歳の野村さんとは年齢が近く、通じるものがあったのかもしれません。周囲のスタッフからは“飲み込みがとても早かった”と感心する声が。

 そして、大変だった半面、完成した時の喜びもあったといいます。

「アニメは嫌いじゃないのでけっこう観るんですよ。特に『台風のノルダ』みたいなリアルな表現もありつつ、暖かい気持ちになれるような作品が好きで。だから、普段から観ているアニメーションっていう実態のないものに自分の声を吹き込んでキャラクターを完成させられるのは感動でした」

 ほかにも、アニメならではの感動した点があったのだとか。

「ストーリーはSFだけど表現がすごいんです。台風が来たときに看板が飛んで学校の窓ガラスを割るシーン。たった10秒くらいなんですがとてもリアルで、思わず見入っちゃいました」

 注目して観る価値がありそうです。見逃さないようご注意を!

◆友達とのぶつかり合いは、中学生の特権だと思う

 外見にとらわれず、いろんな年代の役を演じられるのが「声優」ならではの楽しみのひとつ。今回、21歳の野村さんが演じたのは、思春期まっさかりの中学生の役です。

 デビュー前にはスノーボード選手として活躍していたという華やかな経歴も持つ野村さんは、内気な東のことをどう感じたのでしょうか?

「僕、意外と内気な少年の役が多いんです。だから戸惑いはありませんでした。東は不器用で素直になれない男の子で、その性格のせいで親友とギスギスした関係になってしまう……こういうことって中学生のころはよくありますよね」