特定の8文字を送受信するとSkypeがクラッシュしてしまうバグが発見される
By C_osett
無料で使えるインターネット電話サービス「Skype」で、特定の8文字を送信もしくは受信するとアプリがクラッシュしてしまううえに、受信側は次回以降アプリをうまく起動することすら不可能になってしまうことがSkypeフォーラム上の投稿から明らかになりました。
These 8 characters crash Skype, and once they're in your chat history, the app can't start (Update: fixed) | VentureBeat | Security | by Emil Protalinski
Skypeをクラッシュさせてしまう8文字は「http://:」というもの。この文字列をSkypeで使えるインスタントメッセージ(チャット)で送信もしくは受信すると、アプリケーションがクラッシュしてしまうそうです。
実際に「http://:」と入力して送信しようとすると、以下のようにSkypeが停止してクラッシュしてしまいます。
逆に「http://:」という文字列を受信した場合は、以下の画像のようにメッセージ画面すら表示されず、本文を読む暇もなくクラッシュしてしまうようです。さらにやっかいなことに、チャットの履歴を削除したとしてもSkypeは起動時にチャットのログを自動でサーバーからダウンロードするので、クラッシュ後にアプリケーションを再起動しても再び「http://:」という文字列をダウンロードしてしまい、アプリケーションが再度クラッシュしてしまう模様。そういうわけで、「http://:」を受信してしまうと、Skypeが使えなくなってしまいます。
このクラッシュ問題は、Windows版のSkype for Windowsデスクトップ、Android版のSkype for Android、iOS版の「Skype for iPhone」や「Skype for Tablet」で生じるようですが、WindowsストアからインストールしたSkypeアプリやSkype for Macには影響しない問題だそうです。
奇妙なことに、チャットの履歴に「http://:」という文字列が残っているSkypeアカウントにサインインした場合、Windows版のSkypeはクラッシュしてしまうのですが、Android版とiOS版のアプリではクラッシュしなかった模様。
これらのバグはSkype for WindowsデスクトップおよびAndroid版とiOS版のSkypeアプリで起きていたわけですが、Skypeは問題発見から24時間以内にバグを修正した最新バージョンを公開済み。最新版にアップデートさえしてしまえば「http://:」という文字列を送受信してもアプリケーションがクラッシュしてしまう心配はなくなるので、できるだけ早くアップデートしておいたほうが良さそうです。