Doctors Me(ドクターズミー)- 「th」の発音、上手く出来る?歯並びと滑舌のカンケイ。

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■ 滑舌が良くならないのは歯並びのせいだった!?

滑舌の良し悪しは、基本的には舌や唇、顎の動かし方で変わってくるため、アナウンサーが行っているような早口言葉などのトレーニングを行うことで滑舌を改善することができます。
しかし、歯並びが悪いとどんなにトレーニングを積んでも発音しにくい音があることをご存じでしょうか。
歯並びが悪いと一口にいっても様々な種類があり、よく見られるのは以下の4種類です。

1. 叢生(そうせい)
全体的に歯がガタガタに並んでいる

2. 上顎前突(じょうがくぜんとつしょう)
いわゆる出っ歯

3. 下顎前突(ががくぜんとつしょう)
下顎が前に出ている

4. 開咬(かいこう)
咬んだ時に上下の歯の間に隙間ができる

上記のいずれかのタイプに当てはまる方は、ご自身の滑舌があまりよくないと感じているのではないでしょうか。

■ もっとも発音しにくいのはサ行。

一般的に歯並びの影響を受けやすいといわれているのは、
・サ行
・タ行
・ナ行
・ラ行
の発音です。実際に発音してみると分かると思いますが、舌が歯の裏に当たるような音は歯並びによっては発音しにくくなります。

特にサ行は、歯擦音(しつさおん)と呼びますが、文字の通り歯を擦り合わせて作り出す音です。そのため、下顎前突や開咬では前歯を擦り合わせることが困難なため、サ行がうまく言えないことが多いのです。

日本語のサ行は滑舌が悪くても通じる場合が多いですが、英語では「s」の発音と「th」の発音を使い分ける必要があるので、伝えたい意味が通じないことも起こり得ます。英語圏で日本より矯正治療が盛んなのはこのためともいわれています。

他にも、マ行は本来は上下の唇をくっつけて発音しますが、上顎前突の人は唇を閉じにくい場合があります。このとき上の前歯と下の唇をくっつけることでマ行を発音することも多く、滑舌がきれいとはいえません。

■ 矯正治療しても必ず滑舌がよくなるわけではない!?

矯正治療を受けてきれいな歯並びになると滑舌がよくなるかというと、残念ながら必ずしもそうとは限りません。歯並びが悪い状態での発音の癖が抜けないことがあるからです。

発音のことを考えるとなるべく早い時期に矯正治療を受けたほうが順応しやすいと思いますが、訓練することでも滑舌はよくすることができます。詳しくは矯正歯科医もしくは言語聴覚士など発音のプロに相談してみてくださいね。