個人投資家の意欲はうなぎのぼり?

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 日経平均株価は2万円台が定着してきた。まさに歴史的な転換だ。それに刺激されてか、投資信託(ファンド)への資金流入も増えている。そんな折に発表されたのが「R&Iファンド大賞2015」だ。いったい、これはどんな賞なのか?

 個人投資家の投資意欲がにわかに沸き上がっている。日経平均は5月29日、27年ぶりに11連騰を記録した。為替も12年半ぶりに1ドル=124円台まで円安が進んだ。市場が大きく動いているから、無理もない。

 だが、投資のことはほとんどわからないという読者も少なくないはず。そんな人たちこそ活用したいのが、プロが運用してくれる投資信託(ファンド)だ。

 実際、ファンドへの資金の流入は目立っており、4月末時点における株式投信の純資産総額は10カ月連続で過去最高を更新した。

 しかし、投資信託協会によると、投信の銘柄数は2015年4月末時点で、5500本を超えている。その選択肢の多さは圧倒的だ。正直、何をどう選べばいいか迷うだろう。

 こうした読者に朗報だ。4月下旬、中立的な評価機関である格付投資情報センター(R&I)が成績優秀なファンドを発表したのだ。

 名称は「R&Iファンド大賞2015」。その目的もズバリ、個人投資家がファンドを選ぶうえでの判断材料の一つとしてもらうためである。これを利用しない手はない。

 R&Iのファンド調査部チーフアナリストの長谷川洋一郎さんが言う。「まだご存じでない個人投資家も少なくないでしょうが、07年度に第1回を発表して以来、今回で9回目となります。R&Iは長年にわたって、個人投資家向けや年金を運用するファンドなどを分析してきました」

 どのようにして優秀なファンドを選ぶのか。長谷川さんは説明する。

「あくまで客観的なデータをもとに判断しています。当社が定めたファンドの分類ごとに、ファンドの成績を判定する指標の数値の高さで、首位や次点に入ったものを選んでいるのです」

 しかも、その判断には過去3年間の数値を用いているという。過去1年間程度では、成績の浮き沈みが激しいファンドまで拾い出してしまう恐れがあるからだ。つまり、選ばれたファンドは、長期投資に向いているといえる。

 楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子さんもこう評価する。

「たまたま1年だけ好調だった“一発屋”を排除するため、過去3年間に年間の成績が1度でもランキング下位25%の水準まで下がってしまったファンドは、評価の対象外としています。また、純資産残高(ファンドに集まった資金)が所定額に満たないファンドも除外しています。繰り上げ償還(運用の打ち切り)がありえるためです」

 個人投資家の間でそれなりに人気があり、なおかつ成績にブレがないことを最低限の基準としているわけだ。

■R&Iファンド大賞2015 投資信託部門 受賞ファンド名一覧
【国内株式型】
最優秀ファンド賞…スパークス・新・国際優良日本株ファンド
優秀ファンド賞…ひふみ投信、日興ジャパン高配当株式ファンド

【国内債券型】
最優秀ファンド賞…にっぽん債券オープン(毎月決算型)
優秀ファンド賞…東京海上・円建て投資適格債券ファンド(毎月決算型・年2回決算型)、三菱UFJ 日本国債ファンド(毎月決算型)

【外国株式型】
最優秀ファンド賞…セゾン資産形成の達人ファンド
優秀ファンド賞…マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型)、MHAMグローバル・アクティブ・オープン

【外国債券型】
最優秀ファンド賞…東京海上Rogge世界ハイブリッド証券ファンド(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)
優秀ファンド賞…ハイブリッド証券ファンド(通貨選択型)米ドルコース、フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

週刊朝日 2015年6月12日号より抜粋