今年4月に開催されたボランティア通訳ガイド養成講座。ミドル・シニアの男女が参加した

写真拡大

英語ができれば、人生の可能性が広がる時代だ。海外旅行はもちろん、外国人相手の仕事やボランティア活動の機会も増えている。そうした事例を示すと共に、そのための方法を提示する

「リタイアしたら社会貢献したい。若い人を支援できる、何かができればいいな。それが“お小遣い”程度の収入になるならば、よりうれしい。その準備として英語力を高めている」と言うのは金融機関に勤める大林俊昭さん(62才)。

 きっかけは、「最近よく話題になるTOEIC。自分は何点取れるのか」と興味本位で昨年3月に受けたら775点。高スコアだが、20代の娘に負けて悔しかったので勉強を始めた。対策本をこなし、英語教室に通ったら、7月に860点、今年1月は900点へスコアを上げた。

 国家資格の通訳案内士(通訳ガイド)の試験はTOEIC840点以上のスコアを出すと外国語試験が免除される。大林さんにとって通訳ガイドは、冒頭の将来構想の一つの可能性になるので、今年8月の試験を受けることに決めた。

 大林さんが通った英語教室は、2000年に開設した大阪のTOEIC専門塾「英語屋」。近年、ミドル・シニア層の受講生が増えている。

「仕事で必要に迫られて」「夫婦で海外を個人旅行するのに必要な英語力を習得するため」など理由はさまざまだが、「中高年で英語を学び直そうとする人は皆、真面目。TOEICのスコアのように明確な目標があって、勉強の成果が出ると、継続しやすい」と古澤弘美代表は言う。

 大人向け英会話コースを20年ほど続けているECC外語学院では、ここ3年間で50才以上の受講生が20%増。グループのECCブランチスクールでもシニア層向けコースをニーズに合わせて改編したところ、受講生数は堅調に伸び続けている。

 英会話スクールのイーオンは今年4月、通訳ボランティアのNPO法人TOKYO FREE GUIDE(TFG)と協力し、「ボランティア通訳ガイド養成講座」を始めた。

 1回目の講座に参加した60代後半の女性は、「専業主婦だったけど、英語が好きでずっと勉強してきて、2年前からボランティアで外国人に日本語を教え始めた。もっと本格的な日本語教師になったり、通訳ガイドも始めたりしてみたい」と語る。

 63才の男性は、「鉄鋼会社を3年前に退職した。ボランティア活動に参加しようと思い、福祉関係の資格を取ったけど、サラリーマン時代に培った英語力を活用できる活動もいいなと思って、英語の勉強を再開した。先日受けたTOEICでは800点取れたので、通訳ガイドへのやる気ががぜん高まった」と目を輝かせる。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)