Doctors Me(ドクターズミー)- 緊張すると、頭の中が真っ白に。脳の中では何が起こっている?

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緊張する機会の多い、春。

春になると、入学式、入社式、異動などいろいろな行事がありますね。多くの人との新しい出会いがあったり、新しい環境で仕事を始めるにあたって、人前でスピーチをしたりする機会も多いのがこの時期ですよね。
大勢の人の前で話すのが大得意、という方も中にはいらっしゃるかと思いますが、緊張する……という方のほうがどちらかといえば多いのではないかと思います。

特に、上司や目上の人の前での自己紹介だったり、試験の面接だったりすると何回も練習して準備を万全にしても、緊張で頭の中が真っ白になってしまったという経験が、一度くらいは誰にでもあるのではないでしょうか。

頭が真っ白になるって、どういう現象?

この頭が真っ白になるという現象はどうして起きるのか、ということについては、医学的に完全に解明はされていません。しかし、頭が真っ白になるメカニズムを説明する仮説として、次のような説が挙げられています。

<緊張と脳のメカニズム>
・極度に緊張することによって、脳内で記憶を受け持っている「海馬」と呼ばれる部分に「緊張している」という情報が伝わる。



・この刺激により、海馬に蓄積されていた「以前うまくいかなかったこと」に関する記憶がどんどん出てきてしまい、現在やらなくてはいけないことに集中できなくなる 。

緊張状態では脳がうまく機能しなくなる

こういわれてみると、確かに「そうかも。」という風に感じませんか? 緊張して立ちすくんだ時には、どうしようということしか考えられず、出口がないような……。

緊張が過度になると、物事をごく短い時間記憶する脳の部分である「前頭前野」もうまく働かなくなるともいわれています。 これも面接などが終わってみると、その場にだれがいたのか、どんな質問をされたのか全く思い出せない、ということと関連がありそうですね。

医師からのアドバイス

このように、大切な場面で頭が真っ白になってしまう、という事態を避けるためにはどうしたらよいのでしょうか。 いろいろなおまじないなども知られていますが、科学的に効果がありそうなものは残念ながら見当たらないようです。
緊張物質をできるだけ出さないように、深呼吸をしたり、完璧じゃなくても仕方ないや、と大らかに構えておくことが一番の対策かもしれません。