スタメンに返り咲き、本田はポジティブにシーズンを締めくくった。 (C) Getty Images

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 イラクとの親善試合(6月11日@日産スタジアム)と、ロシア・ワールドカップのアジア2次予選・初戦シンガポール戦(6月16日@埼玉スタジアム2002)に臨む日本代表メンバー25人の近況をチェック!
 
 シーズンを終えたばかりの国外組の現況をお届けしよう。

【写真でチェック!】日本代表招集メンバー
 
FW
本田圭佑(ミラン)
今季成績(セリエA):29試合・6得点
 
 アジアカップ以降はコンディションを崩し、さらに足首の怪我などでシーズン後半戦はベンチを温める機会が多かったが、33節のジェノア戦以降はスタメンに再定着し、うち4試合でフル出場を果たした。
 
 35節の強豪ローマとの一戦で2アシストを決めるなど、チーム内での存在感も再び高まり、ポジティブな印象を与えてシーズンを終えた。
 
 欧州カップ戦がなく、前述のように一時戦列を離れていたために疲労の蓄積はないはずで、コンディションの心配はないだろう。心技体ともベストに近い状態で代表マッチに臨めるのではないか。
 
FW
岡崎慎司(マインツ)
今季成績(ブンデスリーガ):32試合・12得点
 
 29節のフライブルク戦で奪った2ゴールに、このフィニッシャーの魅力が凝縮されていた。1点目は軌道が微妙に変化したクロスに合わせ、2点目は敵味方が入り混じったゴール前で最後にシュートを押し込んだもの。3節ヘルタ・ベルリン戦以来の1試合2発となり、シーズン得点を12に伸ばした。
 
 ラスト5試合は不発に終わったものの、33節のケルン戦ではヘディングで先制点をアシスト。本人は4月下旬の時点で「疲労が溜まっている」とこぼしていたが、要所でチームの勝利に結びつく働きを見せていた。
 
FW
大迫勇也(ケルン)
今季成績(ブンデスリーガ):28試合・3得点
 
 ラスト7試合に先発出場したのは主力の離脱によるものではなく、実力で2トップの一角に収まったから。
 
 試合毎のパフォーマンスにバラつきは見られたものの、巧みなポジショニングから前線でボールを収める基準点として機能。ノーゴールに終わった試合でも、献身的な守備やチャンスメイクをこなし、指揮官やメディアから高く評価されるケースが少なくなかった。
 
 最終節のヴォルフスブルク戦では先制点を奪う活躍。バックアッパーに甘んじたウインターブレイク前後の苦しい時期を乗り越え、良い形でシーズンを締め括った。
 
FW
原口元気(ヘルタ・ベルリン)
今季成績(ブンデスリーガ):21試合・1得点
 
 大迫同様、シーズン終盤に出番を増加させた。2列目サイドのレギュラーに定着して、4月以降の全試合に先発出場。その8試合ではゴールもアシストも記録できなかったが、縦への強い意識とドリブルでの仕掛けが光り、絶妙なクロスやスルーパスで決定的なチャンスを演出した時もあった。
 
 左右両翼で高度に機能する利便性なども活かしながら、2013年7月以来の招集となった日本代表で定着の足かがりを築きたいところだ。
MF
長谷部 誠(フランクフルト)
今季成績(ブンデスリーガ):33試合・0得点
 
 国内リーグでチームトップの出場時間(2852分)を確保したとおり、シーズンの最後まで不動のボランチとしてフル稼働した。
 
 26節から6試合未勝利とチーム状態が悪化しても、長谷部自身の出来に大きなブレはなく、献身的に中盤のスペースを埋める一方、ボール保持時は堅実なパスで繋ぎの起点となった。
 
 国内カップと代表戦を含めると、昨年7月以降は公式戦42試合に出場している。その大半がフル出場だったため、疲労は溜まっているだろう。
 
MF
香川真司(ドルトムント)
今季成績(ブンデスリーガ):28試合・5得点
 
 ドルトムントでの今シーズン最終戦となったDFBカップ決勝で、ブンデスリーガ連覇に貢献した絶頂時(11〜13シーズン)を彷彿とさせる圧巻のパフォーマンスを披露した。
 
 素早いターンや繊細なボールタッチを武器に、仕掛けや崩しの局面で輝き、正確無比のクロスで決定機を演出する――そのうちの1本は先制点のアシスト――など、強豪ヴォルフスブルクを相手に、アタッキングサードで大きな違いを作り出した。
 
 そのファイナルで自身に訪れた決定機こそ惜しくも逃したが、リーグ戦のラスト6試合で3ゴールを奪うなど、本来の得点力も取り戻しつつある。
 
MF
清武弘嗣(ハノーファー)
今季成績(ブンデスリーガ):32試合・5得点
 
 シーズン終盤に指揮官が交代しても、1年目のハノーファーで掴んだレギュラーの座を守り抜いた。
 
 ラスト10試合でピッチに立たなかったのは、風邪の影響で休養となった30節のホッフェンハイム戦だけ。サイドでの起用が多かったシーズン前半とは異なり、本職のトップ下を務め、攻撃陣を牽引するキーマンのひとりとなっていた。
 
 残留が懸かった最終節では、ダイビングヘッドで先制ゴール。チームの勝利に貢献し、有終の美を飾っている。
DF
吉田麻也(サウサンプトン)
今季成績(プレミアリーグ):22試合・1得点
 
 中盤戦以降はスタメンでプレーする機会が多く、CL出場権を争ったチームで確かな存在感を示した。
 
 不用意な飛び出しなど失点につながるミスを減らし、後方からのビルドアップという持ち味を発揮。1月には3年間の契約延長を勝ち取った。
 
 5月24日の最終節は出番がなく、守備固めでラスト18分間ピッチに立った37節アストン・ビラ戦が自身にとってのシーズン最終戦となったが、それまでコンスタントにプレーしていたこともあり、良い状態で代表戦を迎えられそうだ。
 
DF
長友佑都(インテル)
今季成績(セリエA):14試合・0得点
 
 アジアカップでハムストリングを痛めると、復帰した22節のパレルモ戦で再び負傷し、以降、3か月間ピッチを離れることとなった。
 
 しかし、ちょうどいい休養にもなってコンディションを取り戻し、交代出場で復帰した35節のラツィオ戦以降は、試合ごとにアグレッシブさも増していった。37節ジェノア戦、最終節エンポリ戦ではフル出場を果たし、及第点以上の評価を得ている。
 
 インテルでの去就が現時点で不透明という点は気にかかるが、エンポリ戦後には「現在はフィジカルもメンタルも良い状態」と語っており、代表でも運動量豊富なキレのあるプレーが期待できそうだ。
 
DF
酒井高徳(シュツットガルト)
今季成績(ブンデスリーガ):18試合・1得点
 
 ブンデスリーガ25節のレバークーゼン戦を最後に、シュツットガルトでは一度も出番がなかった。それでも腐らずに、チームトレーニングに精を出していた姿が印象的だ。決して不満分子にならず、残留争いに巻き込まれたクラブを陰ながら支えていた。
 
 5月上旬に実施した独占インタビューでは、「今回(6月の2試合)は呼ばれないかと。ただ、呼ばれた時はもちろん責任を持っていく」と口にしていた。同時に「試合に出ていない時でも、良い準備だけはするようにしている」と力強くコメント。
 
 その準備が報われるような活躍に期待だ。

 
DF
酒井宏樹(ハノーファー)
今季成績(ブンデスリーガ):27試合・0得点
 
 4月以降のブンデスリーガ8試合中6試合にスタメンとして出場した。欠場したのは出場停止による2試合のみ。0-4とチームの守備が崩壊したレバークーゼン戦(29節)とイエローカード2枚で退場したアウクスブルク戦(33節)以外は、攻守に渡って及第点のパフォーマンスを見せていた。
 
 特筆に値したのは、身を粉にした文字通りのハードワーク。右サイドでのアップダウンに加え、球際でのアグレッシブな守りを欠かさなかった。心身ともに状態は悪くないはずだ。
 
GK
川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
今季成績(ジュピラー・リーグ):11試合・26失点
 
 2012-13シーズンに入団したスタンダールとの契約が満了し、今シーズン限りでの退団が決定している。
 
 本人が公式ブログに「選手としては厳しいシーズンになりました」と綴ったとおり、忍耐の1年となった。開幕直後から失点に直結するミスを何度か犯し、昨年12月に定位置を失うと、今年2月に就任したリガ新監督の下でも正GKの座に返り咲けなかった。
 
 気にかかるのは、やはり試合勘の欠如やコンディションだ。代表においても正念場を迎えている。