キング・オブ・第一印象こと水本裕貴さん代表落選の理由を考えるうち、実はキング・オブ・確認なのではないかと気づいた件。
ヒントは出てきた、謎に挑むぞ!

ハリルホジッチJAPANの第2弾メンバーが発表されました。今回のメンバーは、6月11日の国際親善試合イラク戦と、6月16日のワールドカップ・アジア2次予選兼アジアカップ予選に臨むためのもの。公式戦という「結果」が求められる状況でもあり、まずはこれが勝負メンバーということになるでしょう。強化でもチェックでもなく、勝利のためのメンバー。いよいよハヒフJAPANも本格始動です。

メンバー発表にあたり、ハルリ監督は自分とスタッフの仕事ぶりについて報告しました。何とハラヘリ監督は、J1・J2・J3で116試合、ナビスコカップを28試合、ACLを24試合、欧州視察も含めればトータルで171試合をライブ観戦したといいます。さらにビデオ観戦も含めればトータル520試合を見てこのメンバーを選んできたのだと。

「文句ないな?」

これまでの監督がどれほどの数の試合を見て選んできたのか、本人がわざわざ発表することもなかったので「アギーレさんよりはたくさん見てそう」「アギーレさんは見ないで選んでそう」「アギーレさんはもう日本の選手のこと忘れてそう」程度の推測しかできませんが、500試合も見て選んでいるのなら信じるしかありません。少なくとも、探す努力を怠ったということはないでしょう。

そして、個々のメンバーに関しても、誰それを選んだ理由はコレだとハッキリ語ってくれています。フワッとしたものではなく、こういう理由で選んでいるのだと、一言ずつコメントをつけてくれている。これはファンにとってわかりやすいものですし、選手にとってもわかりやすいはず。ライバルが選ばれた理由がわかれば、自分が選ばれなかった理由も浮き上がってくるはずですから。これは納得の選考です。

そこまで考えたとき、僕の心にはひとつの光が射してきます。ひょっとして、これだけヒントが出れば長年の謎が解けるのではないか。歴戦のミスター第一印象として知られ、キング・オブ・第一印象の称号を手にするあの男が何故第一印象だけでチームから離れていくのか、そろそろ理由がわかるのではないか、と。僕の中の名探偵コナンは動き出します。見つけなくてもいい理由、知らなくてもいい理由、わかったら傷つきそうな理由がたとえそこにあるのだとしても、自分のことじゃないから平気ですという子どもの顔で。

水本裕貴さん、都合5政権目の第一印象離脱という難事件解決を目指して……!

ということで、落選したメンバーにも一言ずつヒントをくださいというお願いをしつつ、パルルJAPANの最新メンバーをチェックしていきましょう。

◆見なくてもいい残酷な真実が見つかりそうで、この謎解きが怖い!

まずは、最新のメンバーのチェックから。今回選ばれたのは全部で25人。GKが4人選ばれていることについて「練習をやりやすくするため」という理由付けがされていたように、トレーニングのための人数合わせも含め、少しダブつかせての選考です。ワールドカップ予選までには、ここから2名を外すことになるのでしょう。

ひとりはGKとして、あとひとりは誰なのか。ハフフ監督からはフォワードかもという示唆はありますが、ハッキリとしたことは語られません。そのあたりの競争意識を煽ることで、誰一人気を抜くことができなくなる。何だかよくできた予備校のシステムみたいです。

↓ハヒフヘホジッチ監督は選手ひとりひとりにコメントしながらメンバーを発表する!


高校でテストの成績を壁に貼り出されたり、みんなの前で読み上げられてるような気持ちになるな!

励みにはなるが、落ちると辛い!

↓メンバー一覧と寸評についてはこんな感じ!
【GK】
川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
・彼を信頼している
・今は少し難しい状態にある。ほとんど試合に出ていない
・状態を確認するためにきてもらった

西川周作(浦和レッズ)
権田修一(FC東京)
東口順昭(ガンバ大阪)
・GKを4人選んだのはトレーニングを容易にするため
・23人に絞るときには1人外すかもしれない

【DF】
酒井宏樹(ハノーファー96)
・今季かなり試合に出て、いい仕事をした

酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)
・あまり試合には出ていないが、状態を見極めたい
・国内のSBを見たが、高徳よりいいパフォーマンスの選手が見つけられていない
・もし見つかれば明日にでも呼ぶ

長友佑都(インテル)
・この2試合90分出ている
・かなり経験があるので期待している

太田宏介(FC東京)
・クオリティーが高い
・オフェンス面の能力が高く、ディフェンス面も進歩している

吉田麻也(サウサンプトン)
・ここ2試合はあまり出ていないが、力強さを与えてくれる
・期待したい

丹羽大輝(ガンバ大阪)
・日本代表ではプレーしていないが合宿で見た
・ほかにも候補はいたが、今回来てもらった
・センターもできるし、サイドもできる

槙野智章(浦和レッズ)
・いいシーズンを送っている
・最近かなりいいパフォーマンスを見せている

森重真人(FC東京)
・ここ数年代表に入っている
・クオリティーがあるし、さらに伸びていく
・プレーヤーとしても人間としても期待している

【MF】
長谷部誠(フランクフルト)
・常にプレーをしている
・リーダーでもあるし、期待している

柴崎岳(鹿島アントラーズ)
・能力があって、可能性がある
・将来を期待できる選手

山口蛍(セレッソ大阪)
・J2でプレーしているがボールを奪う選手として期待
・膝が少し心配だ

谷口彰悟(川崎フロンターレ)
・パワーがある
・日本代表にはパワーが足りないので、彼のような選手が必要
・向上してもらいたい

香川真司(ドルトムント)
・カップ戦の決勝はいい試合だった
・デリケートなところはあるがパフォーマンスを発揮してほしい

清武弘嗣(ハノーファー96)
・いいシーズンを送った
・最後にチームを降格から救った
・テクニックのクオリティも高い
・パワーが少し足りないが、力強さを与えてくれる

【FW】
本田圭佑(ミラン)
・シーズン終盤にかなりいいチャンスを作っていた
・能力もあるし、違いも生み出せる
・期待している

原口元気(ヘルタ・ベルリン)
・サイドで使いたい
・ほぼ全試合90分出ており、右でも左でもできる
・テクニックが高く、戦術的能力もある
・ポジションを奪ってほしい

宇佐美貴史(ガンバ大阪)
・非常に期待している
・たくさん話をした
・私のスピーチを彼は受け入れてくれた
・いいシーズンを送っている
・得点王になりそうだし、能力がある
・さらに向上していくと思う

武藤嘉紀(FC東京)
・能力がある
・修正が必要なところもあるが、向上していくと思う

岡崎慎司(マインツ05)
・本当によく走る選手
・とにかく戦うし、人間性もポジティブだ
・力強さをもたらしてくれる

大迫勇也(ケルン)
・ここ最近かなり活躍している
・多くのディスカッションをしている
・彼も向上していくと思う

川又堅碁(名古屋グランパス)
・パワー重視の選手
・彼もかなり向上すると思う

【選外】
乾貴士(フランクフルト)
・ずっと動向を追っている
・彼のことも考えている
・今回原口らを選んだのはパフォーマンスの差
・選んだ選手たちはたくさんの試合に出ている

ヒントが山盛りだな!

謎はすべて解けた!ホジッちゃんの名にかけて!

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感想(2件)



まず、全体に共通していることは「試合に出た選手を選ぶ」ということ。乾さんの落選の理由に顕著ですが、試合に出ていいパフォーマンスをしていることがホロリJAPANに入る大前提となるようです。もちろん試合に出ていなくてもイイ選手はいるわけですが、その場合は川島さん酒井高さんのコメントにあるように「確認するために」という但し書きがついてきます。もし、枠の数以上に同じ程度のクオリティの候補者がいれば、試合に出ていない選手から外れていくことになるのでしょう。

そして、試合に出ている中でもいくつか特徴的に求められるものがあります。「こういうタイプを優先して探している」という傾向です。谷口さん、川又さんらについて特に指摘されている「パワー」がそのひとつ。競り合いの強さ、体格面などパワー系の選手は意識的に探しているようです。

そして、「向上」という言葉で表現される、チームに必要な選手へと変化・成長していく可能性。宇佐美さんのコメントに表れるように、能力があり結果を出しているだけではなくチーム・監督の要求に応じるように自身をフィットさせていく能力もまた求められています。ディスカッションを受けての反応であったり、そこで見られる人間性なども重要な選考ポイントと言えるでしょう。

「直近のパフォーマンス」「パワー」「向上」という3つのポイント、もしこの大きな軸で満たされない点があるならば、それは選ばれなくても当然というところ。ここに欠ける点があるならば、例えば「内田は怪我で試合に出られないから漏れたんやろうな」レベルの納得感というか、安心感が得られるはずです。はたしてキング・オブ・水本さんはどうかと言うと…

↓キングに隙はなかった!キングは完璧にリルル監督の求める基準に到達している!
●直近のパフォーマンスについて⇒リーグ戦上位チームで全試合フル出場中

<広島・水本が127戦連続フル出場!フィールドプレーヤー新記録>

広島の日本代表DF水本が127試合フルタイム出場という偉業を達成した。2失点したが、前半25分に警告を受けるなど激しい守備で敵地での勝ち点1獲得に貢献。元広島MF服部公太を抜きJ1新記録を打ち立てた。

(中略)

師事した監督からの信頼も得続け日本代表にも復帰。「毎日サッカーをやれることが幸せ」。記録継続ももちろん、代表でもレギュラー獲得を目指していく。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/17/kiji/K20150517010363250.html

●パワーについて⇒競り合いで相手を吹き飛ばすほどの力強さを代表合宿でも発揮

<武藤、大腿打撲で練習離脱 水本のヒザ入る>

台風の先触れである強風を突いて、重く鈍い衝突音があたりに響き渡った。スペースを限定し、選手が密集する中で行われた、6対6の戦術練習。球際で激しく体をぶつけ合った2人の選手が、もんどり打って倒れた。1人はすぐに立てず、ピッチの外に担ぎ出された。FW武藤嘉紀(22=東京)だった。

右ひざのすぐ上に、交錯したDF水本のひざが入った。大腿(だいたい)部の強い打撲で、痛みで力が入らなくなった。アイシングなど応急処置をしたがピッチには戻れず、医療スタッフの助けも借りて控室に戻った。

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1475688.html

●向上について⇒ほとんどやったことのないボランチでの出場を命じられてもひるまずに挑戦

<DF水本ボランチで奮闘も「ゼロでいきたかった」>

DF水本裕貴(29=広島)は、本職ではないボランチで後半から出場した。ハリルホジッチ監督から「ボランチも出来るのではないか」と事前に言われており、準備はしていたという。ハーフタイムに「ボランチで出るぞ」と言葉をかけられ、ピッチへ向かった。

http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1454955.html

完璧じゃないか!

よく試合にも出て、力強さもあり、ディスカッションでも聞く耳を持っている!

今のところ外す理由が見えないな!

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感想(0件)



しかし、ここまで考えたとき、僕はハッと気づきました。まったく逆の発想というか、僕が今探すべきは実は「落選した理由」ではなく、「選ばれた理由」なのではないかという気づきです。今まで何となく「第一印象で選ばれて、何故かすぐ離脱している」と思い込んでいましたが、そこにこそカンチガイがあったのかもしれません。

川島さんらの選考理由に「最近試合には出ていないが確認のために呼んだ」というものがあります。実は水本さんは多くの政権においてコノ理由で呼ばれていたのではないでしょうか。第一印象が良くて選考され、何らかの理由で外されていたのではなく、「こんなに試合に出ている選手が何で代表に呼ばれてないんだろ?」という確認の意味で手元に呼ばれていたのではないか。「クラブでは試合に出ていないけど、実績ある選手だから確認のために呼ぼう」という気持ちと同じように、「代表では試合に出ていないけど、実績ある選手だから確認のために呼ぼう」という発想で。

だとすると、これは第一印象などという問題ではなく、確定印象での決断なのかもしれません。なにせポロリ監督は試合を見ています。500試合以上見ています。そして水本さんはリーグ戦フル出場をつづけています。記録保持者です。どの広島戦を見ても、そこには水本さんがいたはずです。そして、実際に手元に呼び、丹羽さんと目の前で比較検討し、ボランチなどほかのポジションでの可能性も探ってみた。そうした「確認」につぐ「確認」の末に、やっぱりメンバーから漏れたのだとしたら。ここからどうやって再逆転をしろというのか。若干目の前が暗くなる感じです。

ただ、希望がすべてなくなったわけではありません。今回の政権でも「呼ばれてすぐ離脱」という偉業を達成したことで、履歴書をキレイなままで温存することに成功しました。下手にたくさん試合に出れば「あー、60試合も出て8点しか取ってないのか」「こりゃダメなんだろうな」「60試合も出てたら、今さら見るまでもないな」などと、手元で確認する以前の書類選考の段階でふるいにかけられてしまうところ。

しかし、キングのキレイな履歴書を見れば、新任の代表監督なら「確認」をしたくなって当然。これだけの試合数をこなし、幾多のタイトルを手にし、継続的な代表招集歴もある選手を、見ないでスルーできるはずもないからです。その意味では、今回の選考漏れによって、キングは希望を次政権につなぐ布石を打つことに成功したと言えるでしょう。

ハヒフ監督が次にキングを招集する機会があるのかは不明ですが、今回の招集&離脱に引きずられて次期監督も1回は呼ぶんじゃなかろうか。CBなら多少年齢を重ねてもという部分もありますし、都合6政権目の招集&離脱も十分にあり得るでしょう。クラブでの好パフォーマンスとキレイな履歴書を維持して、2018年を目指してもらいたいものですね。

↓キング・オブ・確認は走りつづける!2018年秋の確認機会に向かって!

ものすごく期待されるのでもなければ、呼ばれつづけるよりも、呼ばれないほうが得という考え方もある!

むしろ、すぐ離脱できたことはチャンスという考え方もある!

考え方としては、ある!

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次期監督が手元で確認したくなるような「未知」の部分を温存するのだ!