ブンデス仕込みのスプリントで勝負する原口「2、3年前とは自信が違う」

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 約2年ぶりの日本代表復帰となったFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が、元来の持ち味であるドリブルでの仕掛けに加え、ブンデス仕込みのスプリント能力でバヒド・ハリルホジッチ監督にアピールすることを誓った。

「ドイツに行ってからは走力が大事だと思って、走力とスプリント能力を上げることに意識して取り組んでいた。ブンデスのラスト10試合くらいで『こういう感じならブンデスでもやっていける』という手応えをつかんだ。ここに戻って来られてうれしく思っています」

 練習前の円陣で約15分にわたって指揮官の熱い訓示を受け、「モチベーションはすごく上がった」。走るメニューの多かった練習中はきつめのインターバル走を涼しい顔で乗り切り、ボール回しでは笑顔。最後の体幹トレーニングのみ「ちょっときつかった」と苦笑いしたが、2時間通して見せたハツラツとした動きは、ハリルジャパンに新しい息吹をもたらしそうな印象だ。

 代表復帰についてはクラブに招集レターが届いた約10日前から知っていたというが、代表戦はあまり見ていないという。それでも、「話を聞くと、ショートカウンターや縦に速く行くというイメージがある。(所属チームと比べると)こちらでは走るだけでなく、ボールをしっかりつなぐとか、良い動き出しをするとか、よりテクニカルな動きが必要になってくると思うので、頭を使いながら走りたいけど、縦に速いという感じなら僕自身はやりやすいのではないかと思う」と、ハリル戦術で生き残っていくイメージはバッチリだ。

 指揮官が会見で「サイドで使いたい」と話したことについては、「普段からサイドなので、そのプレーを見て選んでくれたと思う。サイドのプレーはブンデスでだいぶ手応えをつかめたので、それを出せればいいと思う」と力を込めた。

「代表は目標にしていたところだが、正直に言うと、2年前や3年前に呼ばれたことがあったときは手応えがあって来たというわけではなかった。今回はやっと自分がそういう舞台で戦えるようになって来られたと思っている。そのときに比べたら自信という部分では違う」

 今回選ばれたメンバーは25人で、FWは7人。公式戦のベンチ入り23人に生き残るための競争が待っているという状況だ。

「僕はこれから登っていかないといけない立場。持ち味である、何度でも走ることと、ドリブルで切れ込んで行くことを見せられたらいい。競争意識はあるし、試合に出たいが、だれかに勝ちたいとかではなく、自分自身を練習から証明していきたい」

 ひと回りたくましくなった原口は、唇を真一文字に結んだ。

(取材・文 矢内由美子)


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